FC2ブログ

銀の働き部屋

管理人銀河の、日記兼テキストサイトです。取り扱うジャンルは主にヤングガンガン連載のWORKING!!になると思います。最近は東方の霖之助小説を書くのにも夢中。どうかよろしくお願いします。リンクはフリーです。感想は常に受付中です!もらえたら泣いて喜びます

ゴールデンサン&クリスタルドロップ ポケットモンスターSPECIAL小説 ゴールド×クリスタル


 小説書きましたー。すげえ、俺最近小説めちゃくちゃ書いてねえ?(何 
 今回は、このサイトでは初めてのポケットモンスターSPECIAL小説です!経緯はですね、


 この動画に一目惚れしまして、すぐに記載されているサイト様へ。
 そして、この動画のイラストを元にした小説をどうしても書きたくなり、管理人である星降来夢様に許可を頂き小説を書かせていただきましたー!本当にありがとうございまーす!!
 来夢様のサイトは、恐れ多いながらもリンクへと追加させていただきましたので、皆様も是非是非訪れてみてください!

 というわけで、動画の26秒から34秒ほどまでの部分のアイディアを頂戴して書いた小説、ゴールデンサン&クリスタルドロップです。タイトルは適当です(ぇぇ
 カップリングは、ゴールド×クリスタルです。やや甘めです。
 では、続きからでどうぞ!!





 

 




「ほんと・・・最悪」

 冷たいコンクリートの壁に背中を預け、先ほどから何十分も雨を吐き出し続けている忌々しい灰色の空を見上げながら、クリスタルはそう呟いた。
 建物から少しだけ出っ張っている部分の影で雨宿りをしているだけなので、激しい雨が時折雨宿り関係無く体にたたきつけられる。そのせいで、雨宿りを始めてしばらく経つのに服から水分が抜けることは無かった。
 クリスは思い出していた。何故、こうなったのかを。


 この日のジョウト地方の天気は、大雨であった。それも、どしゃ降りの。更には最悪の。
 いや、ただのどしゃ降りの雨であったらそれほど気にすることでもない。それならば、何かしらの防衛手段を用意すれば悲惨な目には合わずに済むのだ。少なくとも、最悪と言うほどではない。

 問題は、この大雨が、突然降ったことだ。
 どれくらい突然かというと、まず、朝の天気予報のお天気お姉さんは「本日は丸一日空から雲は消え、とても清々しいお天気になるでしょう!」と満面の営業スマイルで予報を視聴者に告げた。
 そして、その天気予報の通り午前中から正午まで、雲ひとつ無い素晴らしい快晴だった。ほぼ全ての主婦はニコニコ笑顔で洗濯物を干し始めたことだろう。そして、ニコニコ笑顔でお買い物に出かけ、行き着いたスーパーで「あら奥さん、今日はいいお天気ですわねえ」とほのぼのトークを繰り広げたことだろう。

 その快晴、平穏をぶち壊すかのようにこの雨は降り始めた。
 奥様が、「あら、雲が出てきたわねえ?」と言った、その数分後には全ての奥様方が洗濯物を取り込みに全力で家へダッシュしたに違いない。
 それほどまでに、突然、大量にその雨は降り出した。
 しかも、夕立のような生易しい物ではない。その雲は一体どれほど積み重なり、どこまで広がっているのだろう。多くの人が、ジョウト全てを包み込んでいるのではないか?と思ったことであろうし、まあ、実際その疑問は的中していたわけなのだが。とにかく凄い雲の量で、明るく爽やかだった風景はすっかり薄暗く変化してしまい、時間間隔すらおかしくなってしまうほどだ。

 当然・・・主婦じゃなくてもこの大雨に見舞われてしまう人は大勢いた。多くの人がどこかへショッピングへ出かけたり、ピクニックを行ったりしたであろうし、それは言うまでもなく当然のことだ。

 クリスタルも、その中の一人であった。
 今日はとてもいい天気なので、モンスターボールや傷薬などの買い出しに行こう、とオーキドに休みを貰い、家を出でたのが午前の11時半頃。
 そして、途中で適当な店でお昼を済まし、アイテムショップでの買い物をし終えて帰路についた。それが、大体午後1時頃。
 雨が降り始めたのは、その10分後程だろうか。突然に、大量に降り始めた雨に慌てたクリスは、どこか雨宿りができる場所を探した。
 しかし、その時クリスがいた場所は町から町へと向かう道の途中であり、ロクな建物が存在しない。当然、雨宿りができる場所など殆んどあるわけもない。
 大雨の中を全力で走り、ようやく辿り着いたのがさびれたコンクリート造りの小さな建物であった。元々、この場所に検問用に作られた物なのか、通る人を観察できるように道路側に窓がついている。
 無人ならば中で休もうと思ったのだが、鍵がしっかりかけられていたため中に入ることもできずにいた。

 そして建物のでっぱりに隠れ、現在に至るというわけだ。

「何なのよあのお天気お姉さん・・・気象予報士の免許持っているならちゃんと仕事しなさいよ・・・」

 はあ、と溜息を漏らしながら、クリスは珍しく愚痴をこぼした。
 いや、愚痴をこぼしたくなるのも当然かもしれない。なにせ、先ほどから何十分もこの狭苦しい防水エリアで立ちっぱなし・・・しかも完全防水でないとくれば、誰だって陰惨な気分に浸ってしまうというものだ。
 急いで帰る必要は無いのだが・・・オーキドの研究所までの道のりはまだ遠く、走って帰ったらとても体力がもちそうにないし、歩いて帰ったら大風邪をひいてしまう。まあ、現在も服は全てびしょ濡れのため風邪の心配はおおいにあるのだが。
 ポケモンに傘がわりになってもらって帰るという方法も考えたが、雨を完全に防いでくれるモンスターは手持ちになく、メガぴょんならばいけるかもとも考えたが、ずっと無理に雨を受けさせてしまうのは可哀想に思いやめた。

「・・・雨、止まないなあ」

 先ほどから何十回と薄暗い灰色の空を見上げるが、空の色は全く変わる気配が無く、雨量も減るどころか増え続けているような気がする。
 大量の雨は地面をぬかるみへと変え、足を僅かに動かすだけでも気持ち悪い感触がクリスを襲う。
 とにかく、最悪な状況、気分だった。

「・・・気持ち悪いなあ」

 肌にぺったりと張り付いてしまった服を軽く引っ張りながら、クリスは寂しげに呟いた。
 クリスの体温は、何十分と水分を含み肌に張り付いてしまった衣服によって奪われ続け、雨が降る前までは暑いとさえ感じていた体はすっかり冷え切ってしまっていた。

「・・・くしゅんっ!」

 本格的に風邪を引いてしまいそうだった。体も少し震え始めている。
 クリスは、はあ~と特別大きな溜息をついてから、

「もう、帰ろう」

 と判断を下した。
 このままこの場で待っていても雨が止む気配はなく、クリスの体温は奪われる一方。それならば、少々雨を体に受け続けてでも家までなるべく早く帰って、体を温めるべきだ。とりあえず、クリスはそう思った。

 最後の最後にもう一度、今度は小さく溜息をついてからクリスは建物を後にしようとする。

 すると、俯きがちだったクリスの視界に・・・黄色いハンカチが現れた。
 突然の出来事に、クリスは何も反応することができない。ただ、そのハンカチを見つめるだけだった。

「久々だなあ、びしょ濡れの学級委員様♪」

 聞こえたのは、懐かしい声、そしてクリス自身の懐かしいあだ名。
 クリスが、ゆっくりと顔を上げる。
そこには、クリス以上にびしょ濡れで・・・だけれど、最高の笑顔を浮かべている戦友がいた。

 しばらく、この建物周辺の時が止まる。
(あれ、俺何かすべった・・・?)と声の主が少し頬を赤くしながら考えた直後、

「ゴ、ゴールド!!?」

 時はクリスの叫びによって動き出した。
 突然、大音量で名前を呼ばれたゴールドは慌てて耳を塞いだが、そのあまりの声量に頭痛が起き、頭をおさえた。
 頭痛が治まった頃、ゴールドは思わず出てしまった涙をぬぐいながら、クリスを怒鳴りつける。

「うるせえなお前は!!」

「うるせえじゃないわよ! あんた何でここにいるのよ!?」

「な、なんだよ! たまに帰ってきちゃいけねえのかよ!? レッドさんが、オーキドのジジイに一度会っておけって言うから向かってたんだよ!」

「だったら・・・だったら! 連絡の一つでもよこしなさいよ!」

「何でお前に!!」

「何でって・・・!! 知らないわよ馬鹿!!」

 体を震わせながらクリスはそうゴールドに叫び、そっぽを向いてしまった。
 ゴールドは何か言おうと口を開いたが、少し何かを考えてから口を閉じた。そしてキックボードを素早く畳んでからクリスと並ぶように建物の影へと移動し、手に持ったままだったハンカチでクリスの髪を拭き始めた。

「へえっ!? ちょ、ちょっと! 何!?」

 クリスが頬を真っ赤に紅潮させながら、ゴールドの腕を払おうとする。が、ゴールドの腕の力はクリスの想像以上に強く、全く動作をやめる気配が無い。

「こんなびしょ濡れじゃ風邪引いちまうだろ」

「い・・・いいわよ! 自分で拭くから! あんただって濡れてるじゃない!」

「俺は平気だっつうの。水も滴るいい男・・・ってな」

「・・・バカじゃないの?」

 クリスは頬をますます紅潮させながら、ゴールドが持っていたハンカチを素早く奪い、自分で顔を拭き始めた。
 ゴールドはそんなクリスを見て呆れ気味に溜息をつく。が、すぐに何か意地悪いことを思いついたのか、不適な笑みを浮かべてから口を開いた。

「しかし、雨さまさまだな!」

 最高の笑顔でゴールドそうが言うのを見て、クリスは明らかに不機嫌な表情を浮かべた。そして、

「どこがよ。最悪の天気じゃない」

 とやはり不機嫌そうにクリスは答える。
 するとゴールドは「いやいやいや」と首を軽く横に振りながら、じーっとクリスの体を眺め始めた。それはもう、上から下へ。下から上へと嘗め回すかのように。

「・・・何?」

「だから、雨が降ればこのように女子の体のラインがハッキリとですね・・・」

 と、ゴールドが言い切る前に、クリスのビンタがゴールドの頬を強襲する。快音と共に、ゴールドの顔と脳が激しく横に揺さ振られる。

「なななななな、何言ってんのよこのバカあ!!」

 本日最高に頬を紅潮させながら、両腕で胸元を隠しつつゴールドを叱りつける。叱られているゴールドはというと、相当ビンタが効いたのか顔の向きすら元に戻そうとせず硬直している。

「・・・っ・・! ほんの冗談だろ・・・!?」

「このドスケベ不良!!」

「スケベで悪いかよ!」

「何言い切ってるのよ!」

 ゴールドは、「いってー・・・」と頬を抑える。クリスの怒りなどまるで耳に入っていないようだ。
 クリスは怒りと呆れで体を大きく震わせてから、

「帰る!!」

 と建物の影から飛び出した。
 が、

「待てって」

 すぐにゴールドに腕を掴まれ、勢いよくひっぱられる。そして、その勢いでクリスの体はすっかりとゴールドの腕の中へと包み込まれてしまった。
 クリスは数秒間何が起こったのか分からなかったが、状況を理解し、紅潮を通り過ぎて蒸発寸前の頭を何とか稼動させゴールドから離れようとした。

 ゴールドの手が、クリスの頭の上に置かれる。

「・・・悪い、何の連絡も無くて」

 先ほどとは一転した穏やかで、申し訳無さそうな声でそう言った。
 クリスは、ゴールドの手の温もりを感じながらゴールドの言葉を聞き続けた。あれほど熱かった顔の熱はだんだんと放出され始めている。

「レッドさんと修行してたらすっかり熱くなっちまって、それで、皆へ連絡するのもすっかり忘れちまって」

「・・・・・・」

「だって、レッドさんの修行・・・すげえ激しいんだもん」

「・・・!?」

「あ、今変な事考えただろ」

「・・・バカじゃないの?」

 ふてくされた声を聞いて、ゴールドは短く快活に笑った。

「まあ・・・その、心配かけさせて、ごめん」

「・・・別に心配なんか・・・」

「それと」

 ゴールドがそうハッキリ言うと、クリスは顔を上げた。
 そこには、彼の・・・いつも通りの、最高の笑顔があった。

「ただいま」

 その言葉を聞いて、クリスは小さく笑った。
 そして、優しい笑みを浮かべながら、応えた。

「おかえり」

 ゴールドは、不覚にもその笑顔に見惚れてしまい、しばらく体を動かすことができなかった。

「ねえ、ゴールド。・・・痛いから離して」

 クリスのその訴えが聞こえて、ゴールドはハッとして両腕を素早く開いた。その動きは少々大げさである。

「あ、ああ。悪い」

 頬をぽりぽりと掻きながら、ゴールドはクリスと視線を合わせずぶっきらぼうに言った。
 そんなゴールドを見て、クリスはまた小さく笑う。

「・・・くしゅんっ!」

 そんなやり取りをしていると、クリスがまた一つくしゃみをした。
 するとゴールドは慌てた様子でモンスターボールを一つ取り出した。

「おっと、本格的に風邪ひいちまう前に帰るか」

「え? ・・・でも、ゴールド、傘なんか持ってないわよね?」

「大丈夫だって。頼んだぞ、キマたろう」

 ゴールドが軽く地面にモンスターボールを投げると、小さな煙幕と共にキマワリが現れた。

「キマたろう!『にほんばれ!!』」

 キマたろうの体が光り輝き、その光は周辺の大気へと溶け込んでいく。キマたろうの持つ日光エネルギーが雨を、更には、空高く浮かぶ雨雲までをも蒸発させる。
 すると、たちまち雨は止み日光が降り注いできた。太陽の光がクリスの体を温めていく。

「これなら問題ないだろ。じゃ、帰ろうぜ」

「え? ちょっと、最初からこうすれば雨宿りなんか一緒にしなくても・・・」

「あ? ・・・あー。いや、なんか面白くなりそうだったから」

 え? と声を出してからクリスは考える。
 そして、しばらくしてから言葉の意味に気付き、何回めか分からないが、また顔を紅潮させゴールドを怒鳴りつける。

「・・・! ゴールド!!」

「まあまあ、よくあるこった。気にすんな」

「今の状況と関係無いでしょ!?」

 怒り心頭のクリスを気にもとめず、ゴールドは素早くキックボードを展開させ、足を乗せる。
 が、少ししてからすぐにキックボードを畳み、腕でそれを抱えるようにしてからクリスを見た。

「一緒に行こうぜ」

 ゴールドはそう言った直後、視線を空中へと泳がせた。どうやら、少し照れくさかったらしい。
 そんなことを言ってくると予想していなかったクリスは、しばらく何も言えなかったが、何秒か経つと急に吹き出してしまった。

「な、何だよ!?」

「いや、珍しいなあって思って」

 そう言いながら、クリスはゴールドの横へと歩み寄る。
 そしてゴールドと並ぶと、ゴールドを見ながら、

「じゃ、帰ろうか」

 優しい笑みを浮かべ、そう言った。

「・・・お、おう」

 ほんの少し頬を赤くさせて、ゴールドは正面を向いて少し早足に歩き出す。

「ちゃんとこっち見て答えなさいよ」

「べ、別にいいだろ」

「・・・こども」

「何だと!?」

「ほーら怒った」

 クリスが少し意地悪く笑うと、ゴールドは顔を真っ赤にさせて、ますます歩く速度を速めた。

(本当に、こどもなんだから)

 クリスは心の中でそう呟き、微笑む。そして、ずいぶんと距離が離れてしまったゴールドの下へと走っていった。



 キマたろうの『ひほんばれ』によって、二人が歩く道には太陽の光が降り注いでいる。
 降り続けていた雨によって、道や植物には雨の雫が溜まっている。
 
 黄金の太陽の光が雫に反射し、まるで水晶のように輝いている。

 まるで自然が二人の再会を喜んでいるかのような、美しさだった。









 あとがき

 もうこのカップル大好きです!!(ぇ
 初めてのポケスペ小説ですが、楽しく書くことができました。愛ですよ。愛(何
 この二人には本編でももっと絡んでほしいと思っていますが、もっと先の話ですかね。
 アイディア提供(なんか偉そうですいません)の、星降来夢様。本当にありがとうございました!

 では!!
スポンサーサイト



その他小説 | コメント:1 | トラックバック:0 |
<<あ・し・た!あ・し・た!!(何 | ホーム | 仕事場のエンジェル マンガ家さんとアシスタントさんと小説 愛徒×足須>>

コメント

始めまして♪ポケスペ&WORKING!!の小説、楽しく読ませて頂きました!
どっちも大好きな漫画なので両方を知ってる方に巡り会えて嬉しかったです(笑)
苦労人なシュガーさんが報われててファンとしては嬉しい限りです(二回目)

私はこの二つの二次創作に取り組んだことはないのですが、どっちも世界観作られてるわ4コマだわで難しいと思います…。
なのにキャラの特徴がしっかりでてて感動モノでした。

また読ませて頂きたいので、頑張って下さい!応援してます!

2009-05-25 Mon 00:13 | URL | 蛍火メイ [ 編集 ]

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |