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銀の働き部屋

管理人銀河の、日記兼テキストサイトです。取り扱うジャンルは主にヤングガンガン連載のWORKING!!になると思います。最近は東方の霖之助小説を書くのにも夢中。どうかよろしくお願いします。リンクはフリーです。感想は常に受付中です!もらえたら泣いて喜びます

ただただ、伝えたい  小鳥遊×伊波 未来パラレル





 さてさて、小説更新したいと思います。
 風邪をひいたり首をやっちゃったりで、ろくに小説を書いてなかったのですが、なんとか完成しました。
 文字数は4000字ほどで、普段書いている作品より大分コンパクトなので、少しは見やすいかもしれないです!

 タイトルは、「ただただ、伝えたい」 カップリングは小鳥遊×伊波です。未来パラレルです。
 設定としては、二人とも20代半ばあたりで、同棲しているという設定です。
 昔に書いたパラレルと少し話がつながっている感じですが、別に見直さなくても問題は無いと思われます。
 甘さは・・・過去最高かもしれないです。冷凍してたアクエリアスの最初の溶け始めくらいの甘さかもしれないです(スピードワゴンLOVE(知るか

 では、続きからでどうぞ。

 あ。やべえ。化物語見てない!!(ぇ




 
 
 



 彼女がいる。

 そう答えると、よく驚かれる。何故だ。

 そして、色々と聞かれる。どんな子?とか、小さいの?とか、可愛い?とか。

 必ず小さいの? と聞かれることに若干腹が立つが、質問には答えられる。

 俺の彼女は、可愛いと思う。こう言うと、ベタ惚れだなあと言われるが、その通りなのだから仕方がない。惚れているから付き合っているんだし、可愛いと思うから付き合っているんだ。

 どんなところが可愛いか・・・と聞かれることもある。

 でも俺は答えない。流石にそれは恥ずかしいし、変なことを言って後々からかわれるのも嫌だ。

 でも、これだけは否定しない。

 俺の彼女は、可愛いんだ。





「そ、そ、宗太君。離れないでね! 絶対離れないでね!!」

「・・・ダチョウ倶楽部だったら、その言葉は離れろってことになりますね」

「私は違うからあ! 離れちゃ嫌!!」

 俺の胸元にしがみつき、涙を目に溜めながら俺の彼女・・・伊波まひるは叫ぶ。そんな姿を見て、俺は思わずため息をつく。
 彼女の体は小刻みに震え、目を堅く閉じ、全身で俺を頼りにしているようだ。
 俺はそんな彼女を突き離すことなんてできるはずもなく、というかする必要もなく、部屋の壁にただ背中を預け、見慣れた天井を見上げた。

 そもそもどうしてこんなことになっているのか。

 今日、俺とまひるは二人とも仕事を終え、二人で住んでいる家へと帰ってきた。
 俺の方が早く帰ってきたので、とりあえず軽く食事を作り、彼女の帰宅を待った。仕事柄まひるの方が早く帰ってくることは少ないので、夕飯は必然的に俺が作ることが多い。昔から食事は作らされっぱなしだったので特に気にはしないのだが、まひるはよく俺を気遣う言葉をかけてくれる。それだけで、俺は嬉しかった。
 まひるが帰宅し、二人で食事をする。俺の料理は彼女の口に合うらしく、食事に関する不満を言われたことは一回も無い。

 それからは、二人でテレビを見たり、話をしたりとゆっくりとした時間を過ごす。

 そして今日、テレビでトークバラエティを放送していたので二人で床に座りながら見る。内容は芸能人のプライベートトークや暴露トークで、それを二人で笑いながら見ていたのだが・・・。
 しばらく経ってから一人の芸能人が話し始めたのは、実体験の怪談話だった。その話が始まってから、俺はまずまひるを見る。明らかに体が強張っているのが見てとれたが、番組を変えて、と言われるわけでもなかったのでそのまま見続ける。
 俺は怪談は怖がる方ではないと思っているのだが、その芸能人の話は、そんな俺でさえ思わず背筋が寒くなるような不気味な話だった。

 話の中盤辺りになって、まひるが俺の傍に寄ってきた。俺が少し動けば肩が触れ合う、という距離まで近づくと、それ以上は近づかずにテレビをまた見始める。しかし、まひるはその時既に限界を迎えそうだったようで、顔が真っ青だったのをよく覚えている。
 それからすぐ、怪談が落ちを迎えようとする辺りには、まひるは俺の腕にしがみつき離れようとしなくなってしまった。しかし、番組を見るのをやめるという選択肢は無いらしく、それでもテレビを見続ける。
 多分・・・彼女は、あれだ。怖いのは苦手だけど心霊番組とかはつい見ちゃう・・・そんな子なのだろう。怖いもの見たさというやつだ。
 そして・・・怪談の落ちでスタジオが絶叫に包まれるのと同時に、彼女は悲鳴を上げて俺に抱きついてきた。

 以上。こうなっている状況の説明。

「もうやだあ・・・!」

「だったら見なければいいのに」

「だって・・・。なんか、それも損した気分というか」

「はいはい。で、いつまでこうしてればいいんですか?」

「・・・私が怖くなくなるまで」

 力無い声でそう言うまひるだが、手の力は決して緩めていない。昔と比べると筋力はだいぶ衰えたらしいが、それでも相当な握力の持ち主である彼女の手は俺のシャツから離れようとはしない。
 

「・・・前の時は軽く1時間はいりましたね」

「・・・そうでしたっけ?」

「そうですよ。俺を呼んだのはあなたじゃないですか」

「・・・だって、怖いんだもん」

 恥ずかしさと恐怖で声が涙ぐむのを聞いた俺は、まひるの頭の上に手を置いて、ゆっくりと動かし始めた。
 すると、彼女の体の震えが止まった。俺に何か言おうと一瞬口を開いたように見えたが、すぐに口を閉じそのまま俺に身を任せる。
 俺は手の動きを止めずにしばらくまひるを撫でつづける。すると、上から見てもまひるの顔が赤く染まっていくのが分かる。

「・・・怖い?」

 俺が微笑みながら尋ねると、まひるはゆっくりと上目遣いで俺の顔を見上げた。
 それからしばらく恥ずかしそうに体を揺らすと、か細い声で、

「・・・怖くない」

 そう呟いた。

 ・・・・・・・・・はあ。

 心の中で溜息をついてから、俺はまひるを強く抱きしめた。突然の俺の行動にまひるは小さな悲鳴をあげたが、大きな抵抗はしなかった。
 抱きしめると、彼女の体は細く・・・今にも壊れそうで、でも、温かかった。

「・・・かわいい」

「なっ! な、何言うのよいきなり!」

 顔を真っ赤にして恥ずかしがるまひるを見て、ますます愛おしくなり腕の力を強める。

「かわいいんだからしょうがないでしょ? かわいいって言われるの、嫌?」

「嫌・・・じゃないけど。・・・ひゃっ」

 まひるの綺麗な褐色の髪を、指で梳く。さらさらと指の隙間を流れて行く髪の感触が心地いい。
 そんな他愛の無い行動にも、まひるは顔をますます赤くして身を震わせる。

 愛しい。
 俺はそんな感情で心の中がいっぱいになっていくのを感じた。

 俺を頼りにしてくれる彼女が。
 俺の体にかかる、彼女の重みが。
 いつまでも変わることのない、彼女の俺に対する接し方が。
 この髪の撫で心地が。
 指の隙間を流れる絹のような髪の感触が。

 それら全ての愛しさが俺の心を満たしていく。

(・・・って、何を考えているんだ俺は・・・)

 今自分がどれほど恥ずかしいことを考えていたかを認識すると、まひるだけでなく俺の顔まで熱くなってきた。
 恥ずかしいと思っても。・・・目の前の彼女を見ると、やはり愛おしいという感情が恥ずかしさよりも勝ってしまう。
 初めて出会った時は、こんな想いを抱くことになるなんて想像もしていなかった。むしろ、大嫌いだった。年増で、暴力魔で。今思い出しても、よく俺は見捨てなかったなあと自分で自分を褒め称えたくなるほどだ。
 でも、一度好きになったらもうそれしか考えられなくなった。まひるは可愛いし、優しいし、誰に紹介しても恥ずかしくない最高の彼女・・・としか思えないほどだ。
 恋は盲目・・・とはよく言ったものだな。と、俺は呆れて笑った。

「・・・どうしたの?」

「いや、なんでもないですよ。まひるは可愛いなって思っただけ」

「・・・もうやめてよぅ・・・」

 やめません。
 そう返事をする代わりに、微笑みながらまひるをまた抱きしめた。

「大好きだよ。まひる」

「!」

 まひるの耳元で呟くように言うと、彼女は肩を大きく震わせた。
 大好き、なんて・・・それこそ数えきれないほど言っている言葉なのだが、彼女がこの言葉に飽きることは無く、言う度に顔を赤くして喜んでくれる。

「・・・なんか、今日の宗太君変だよ・・・」

 しかし、普段以上にからかい続けてしまったからか、まひるの口からはそんな言葉が漏れてくる。
 でも俺は動揺なんか見せない。照れているだけだということくらい、誰にだってわかる。
 その証拠に、俺の目の前に見えるまひるの耳は端まで真っ赤だ。

「まひるは?」

「え?」

「まひるは俺のこと好き?」

 腕の力を弱め、まひるの体を正面へ動かし、彼女の目を見ながら俺は問いかけた。
 どれほど照れているのか、彼女は俺の目をまともに見ようとしない。
 俺は小さく笑ってから、彼女の頬に手を当て、ゆっくりと俺を見るように顔を動かした。

「俺のこと、好き?」

「そ、そんなの分かってるくせに」

「まひるの口からちゃんと聞きたい」

 そう言うと、彼女の顔の赤さは最高潮に達して、今にも湯気が出てしまいそうなほどだ。
 赤面症は昔から変わらない。俺と何か話をする時は大抵こうなってしまう。そんな初々しさも愛しくてしょうがない。

「俺のこと・・・嫌い?」

 悲哀に満ちた顔で、俺はまひるに問いかけた。
 すると彼女は、首を激しく横に振る。

「・・・じゃあ、言って?」

 にこっ、と笑顔を浮かべると、まひるは悔しいのか、目に涙を溜めて俺をにらみつけた。ああもう可愛いなこの人は。俺はもしかしてSなのだろうか。
 まひるはしばらくの間俺を睨んでいたが、俺の笑顔に根負けしたのか、俺から少し視線を逸らし、呟くように、

「・・・好き」

 と、真っ赤な顔で答えてくれた。

「・・・・はあ・・・・」

 もう一度、まひるを抱きしめた。さっきより強い力で。俺の体に彼女の顔が埋まるほどに、強く。
 とりあえず、今は顔を見られたくない。あれだけ調子に乗っておいて、こんなに顔を赤くしているのでは格好がつかない。
 顔を無理やり俺の体に押し付けられているまひるは、しばらく苦しそうに手や足をばたつかせていたが、俺が少しだけ力を弱めると、胸元から離れ「ぷはっ」と息を大きく吸い込んだ。
 すぐに顔を覗き込んできたので、俺はばつが悪そうに顔を逸らした。
 俺の顔を見ると、まひるは勝ち誇ったようにくすっと笑った。

「・・・そんなに照れるくらいなら、言わなければいいのに」

 ははは。ばればれだ。

「・・・いや、想像の5倍可愛かったので、つい」

「・・・もう」

 まひるは小さく微笑むと、俺の胸元に自ら顔をうずめた。

「・・・まひる」

「何?」

 彼女の髪を手で梳かしながら声をかけると、彼女は俺に身を委ねたまま返事をした。

「・・・もう一度、言って」

 そう、お願いをしてみた。今の俺の顔を鏡に写せば、きっと最高に幸せそうな表情を浮かべているに違いない。
 彼女はすぐに顔をあげた。そして、俺の目をじっと見つめた。顔には、先ほどの余韻だろう。ほんのりと赤みがさしている。

 まひるは、笑った。
 その顔には、きっと俺と同じ、幸せが満ちているように見えた。
 俺が、好きになった笑顔。彼女に、一番似合う表情。

「大好き!」

 そんな笑顔で、彼女はそう言ってくれた。

 俺は、嬉しくて、幸せで。

 彼女を三度抱きしめた。今度は、彼女は暴れなかった。

 そして、そのまま彼女の耳元で・・・俺もまた、呟いた。

 呆れられても、しつこいと思われても。

 何回でも、言いたいんだ。

 ただただ、伝えたいこの言葉を。

 







 あとがき

 俺は、あれです。こういういちゃいちゃベタベタなの大好きです。好きなカップリングには吐き気がするほどいちゃいちゃしてもらいたいタイプです(何
 あと、以前書いた佐藤×八千代の未来パラレルでも似た体勢を書いたのですが、向かい合って密着しあって座る、というのが大好きです。なんか、凄い愛を感じますあの体勢。
 未来パラレルは、原作設定とかあまり深く考えずに自分の好きなように書けるので、書きやすいといえば書きやすいのですが・・・二人とも大人なのにこの程度で終わるわけねえなあとかは思います(待

 1万Hit記念の小説とかは、多分書かないです。いいアイディアも浮かびませんでしたしね・・・。小鳥遊×伊波のプロポーズ話とかも書こうかなあと思ったんですが、間違いなく2万文字ほど書くことになりそうだったので、今回はやめておきました。そもそも話を上手くまとめられる気がしません。

 ではこの辺で。楽しんでもらえたら嬉しいです。

 次回作は特に考えていません。・・・ただ、本家うろんなページのWORKING!!の女性キャラがめきめきと可愛くなっているので、そっちのキャラでの小説も書きたいですね。


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