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銀の働き部屋

管理人銀河の、日記兼テキストサイトです。取り扱うジャンルは主にヤングガンガン連載のWORKING!!になると思います。最近は東方の霖之助小説を書くのにも夢中。どうかよろしくお願いします。リンクはフリーです。感想は常に受付中です!もらえたら泣いて喜びます

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輝く空の下で




 小説を更新したいと思います。ストック小説ですね。

 更新する小説は、佐藤×八千代で「輝く空の下で」です。
 今回の注意点は・・・以前に載せたのと同じく、佐藤さんが車ではなく徒歩です。通勤ではありませんがね。
 書いた時期は、佐藤さんが八千代さんに「お前の後ろに・・・幽霊が見えるんだ」って話の直後くらいです。なので小説内にも少しその話を意識した場面があります。
 ・・・ただ、小説内で「轟」と佐藤さんが呼んでいた場面は、現在に合わせて「八千代」に変更しています。前に載せたのも実は変更してたんですがね。


 とりあえずそういう注意点を言っておいた上で、続きからでどうぞ。甘さはほとんどありません。
 








 俺の想い人・・・なんて言うとやたらロマンチックだけど、要は好きな女はな?

 すげえ、いい笑顔をするんだ。

 見てるだけで、心が安らぐような。嫌なことなんか吹っ飛ぶような。

 本当に・・・本当に、優しい、いい~笑顔なんだ。

 あの笑顔は・・・なんつうのかな?

 太陽? ・・・いや、そこまでぎらぎらしたもんじゃない。もっと、純度があるような・・・。

 月? ・・・惜しい。でも、ちょっとだけ、なんか違う気がするんだ。

 月みたいに、日によって大きさ、明るさが変わるようなもんじゃねえ。

 ・・・そうだ。あの笑顔は・・・・




 バンド仲間と飲む酒は、なんだかんだいって毎回楽しかった。
 練習が終わり、何だか女の子とかが練習を見に来たりして、その勢いで居酒屋へ突撃する。
 俺は酒を普通に飲み、足立は女の子に囲まれ微妙に困り顔で、吉田は女の子の視線をこっちに向けようと頑張っている。彼女はどうしたんだおい。
 もちろん、俺も話はする。しかし・・・これは合コンではない。あくまで飲み会。
 だから、女の子を誘ったり、積極的に話しかけたりはしない。ただ、飲むだけだ。純粋にな。

「佐藤ももっと楽しめよ~」

 吉田が酔っ払って俺に誘いをかける。
 周りの女の子も酔っ払っていて、そうよそうよとはやし立てる。

「いや。十分楽しいから安心しろ。な、足立」

「何で俺にふるの・・・!?」

 そう言うと、吉田も女の子達もケラケラ笑った。
 これでいいんだ、と心で頷き、また酒をあおった。
 コップを置き、何となく天井を見つめた。白い殺風景な天井だ。

 酔っているせいだろうか。


 八千代の顔が、やたらと天井に映った。






 少し、飲みすぎたな。

 居酒屋から家に帰るまでの道を歩きながら、そう思った。
 外灯が僅かに道を照らしているだけの寂しい道だが、俺は構わず歩いた。
 とは言っても、顔は赤く熱く、足取りもあまりしっかりはしていない。
 さすがにべろんべろんの中年親父みたいな歩き方はしないが、たまにふらつく、程度だ。

「金も結構使っちまった・・・。ま、他に使い道も少ないんだけどよ」

 趣味に没頭し金をつぎ込むタイプではないので、バイト代の主な使い道は服代と生活費だった。
 今回はそこそこに使ってしまったが、生活に影響が出る程は使っていない。
 割と真面目なのかね。結構金は余したりして余裕があるんだ。

「他に使い道がない・・・か。・・・いや、そうだけどなんだかねえ」

 酔っ払っているせいだろう。やたらとハッキリした独り言が出る。
 金をあまり使わないというのも、大学で遊びまくっている男が言うにしちゃおかしいことだ。
 いや、マジでそれらしい使う状況が無いんだって。せいぜいゲーセンとかバンドのためにチョコチョコ。

 ・・・吉田は、金の使い道の中に、デート費というのも含まれているのか。

「・・・アイツ、バイトしてたっけかな。貧乏なのだけは覚えているけど」

 吉田が隣にいたら、ひでえよ! とツッコまれそうだが、別にいい。俺は気にしない。
 でも・・・あんな奴でも彼女はいるんだ。馬鹿で雑誌のグラビアばかり追っているアイツにも。
 しかも、中々優しくいい彼女らしい。あの吉田が彼女の話になるとガチガチみたいだからな。

 ・・・何? 何か文句あるか。
 そーですよ。俺はいつだってガチガチ、不器用ですよ。悪うござんした。
 デートなんか誘えるわけないし、告白なんて・・・いや・・・あれは正直どうなんだろうな。

 あああ考えるな。もうアレは無かったことにしよう。
 それに、アイツが馬鹿なおかげでこじれなかったし、忘れろ忘れろ。

 ・・・でも、なんつうか、怯えすぎな気もするな。
 俺だって20歳。まだまだ若いとは思うし、そういうことに一番盛っている時期じゃないのか?
 最近、なんと驚くことに、足立にまで彼女ができてしまった。
 そうなると、そういった一種の焦りもより大きくなってくる。

「・・・金の使い道・・・か」

 想い人の全開の笑顔を思い浮かべ、また考えた。
 まあ、落ち着け。デート以外にだって金の使い道はあるさ。
 ・・・例えば・・・


「佐藤君?」

 夜道の背後からそう話しかけられ、俺は心臓が一瞬止まるかと思った。
 慌てて後ろを振り返る。その段階で一回足がもつれかけてしまったが。
 八千代だった。
 服装は、当然ながら普段見慣れているウェイトレス服ではなく、白を基調とした私服姿だった。普段見慣れていないだけに、その姿を見ただけで頭が一瞬ぐらついた。

「奇遇ね。こんな時間にこんな場所で」

 ・・・いや、もうこちらのセリフです。はい。

「お前こそ・・・どうしたんだよ」

「少しコンビニに」

「やめとけよ。お前・・・そんなもん付けて夜中にコンビニ行ったら強盗かと思われるぞ」

 俺が言っているのは、もちろん八千代がいつも腰につけている日本刀のことだ。
 隠す気はないのか、黒光りする鞘が丸出しになっている。いつものことだが。
 コンビニに行ってきたというのは本当らしく、手には白く小さなビニール袋があった。

「大丈夫。もうそのコンビニも慣れているから。でもたまにバイトの子が入っていて恐がられるのよね」

「ああ。俺がそのバイトだったら間違いなく110番を押すな」

 そう冗談を言うと、八千代は困ったようななんというか、な笑みを浮かべていた。

「でもよ。あんまり女が夜道を歩くなって」

「大丈夫よ。そんな物騒な世の中対策にこの刀よ?」

「そうだけどよ」

 最初はおかしいと思っていたその刀も、すっかり慣れてしまった。
 しかも・・・好きになってからは、ますます刀に文句を言うのはやめた。

 八千代は美人だし、普通の男が見たら間違いなくお誘いしたいというのはあると思う。
 実際、あの刀が無かったら・・・多分モテモテだろう。
 きっと、ファミレスにも大勢の客が訪れ、帰る際に電話番号かメアドを聞きに来るんだ。
 八千代はよく意味が分からずまま教えてしまい、その後あんなこんなで・・・

 想像したくもない。
 
 頼む、八千代。その日本刀はもういつでも腰に付けたままでお願いします。
 いや、・・・大丈夫だとは思うけどな?店長のこともあるし。
 でもさ、万が一というかなんというか・・・何で焦っている俺。

「佐藤君、大丈夫? 何か様子が変よ?」

 ホラ感づかれた。

「大丈夫だよ。何ともねえよ」

「・・・顔赤いわよ?」

「え? ・・・あー。それはだな。飲み会の帰りで、酔ってんだよ」

 原因はそれだけではないが、とりあえずそう答えておいた。とりあえず嘘ではない。

「まあ大変。大丈夫? 歩ける?」

「前後不覚になるほど飲んでねえよ。ほんの少しふらつくがな」

 そんなことより、心配してもらえたことが死ぬほど嬉しいなんてことは心の中に秘めておこう。

「酔いを醒ましてから歩いた方がいいんじゃない?」

「大丈夫だって」

 そう言い、無理に歩き出した瞬間・・・恥ずかしいことに少しふらついてしまった。
 すると、八千代が慌ててやって来て、俺の腕を支えた。

「大丈夫じゃないじゃない」

「・・・あー」

 さあて俺の頭よ本気で落ち着け。
 腕に感じる温もりなど感じるな。いや感じろ。どっちだおい。

「酔い醒まそう? ね?」

「大丈夫・・・分かったよ」

 彼女の目が、いつになく真剣でそう答えてしまった。
 ・・・改めて見て可愛いなあと思った。なんかなでたくなる。
 小鳥遊と考えが同レベルにも思えるが、一緒にしてはもらいたくない。何故なら俺はマジだからな。変態か俺。

「でもどこで?」

「・・・どこかしら?」

 おいおい。
 いや。待てよ。これはエロ漫画だったらこのまま八千代をラブホまで連れて行ってあんなことやそんなことを・・・
 と思ったけど、そんな度胸も甲斐性も無いということに0,3秒で気づいた。

「・・・そうだ。八千代。少しついてこい」

「? うん」

 俺が歩き出し、八千代は犬のようにそれについてくる。
 途中何回かふらつく度に、八千代が支えてくれて幸せだった。




「ここだここだ」

「・・・原っぱ?」

「ああ。前にバンド仲間と来てな。寝転んだんだ」

 俺はそう言ってから、草の生い茂った坂道を少し降り、そこに寝そべった。

「お前もどうだ?」

 冗談のつもりで呼んでみた。
 八千代は少し考えてから・・・こっちに来た。

 コンビニの袋を横に置き、俺のすぐ横に一緒に寝そべった。

 そう行動を起こしたのに驚いたが・・・八千代は今、それ以上に驚いているに違いない。

「・・・わあ・・・!」

 子どものような無邪気な声で、八千代は微笑んだ。
 当然だ。俺だって驚くくらいだからな。

「なかなかなもんだろ?」

 俺と八千代が見上げる空には、眩いくらいの星がちりばめられていた。
 全ての人工の光を消してもう一度空を見たら、きっと影ができるのではないだろうか。そう思うほど、この空は輝いて見える。
 星座とかは詳しくないが、そんなの知らなくても問題無いくらいに、星は最高に綺麗だった。

「うん・・・綺麗・・・!」

 轟の顔は、満点の星空に負けないほどに輝いていた。綺麗な笑顔。

 そう。この笑顔なんだ。毎日でも見たい。何回でも見たいこの笑顔。

 いや、星に勝ってるなこれは。そんなことを考えたら、なんだか自分でも笑えてきてしまいそうだ。

「しばらく見ていれば、酔いなんてすぐ醒めるだろ」

「酔ってなくても見ていたいわ」

「・・そうだな」

 そう言い、俺は微笑んだ。
 とりあえず、彼女のその笑顔が見られるだけで俺は満足だ。

 星の輝きのような彼女の笑顔。俺は、いつまでこの笑顔を、同じ心境で見られるんだろう。
 そう考えると憂鬱だが・・・今は考えなくていいな。
 今は、コイツと一緒にこうしていられる。十分じゃないか。

「こんな綺麗な星・・・何年ぶりに見るかしら」

「俺はほとんど毎日のように見ているぞ」

 お前の笑顔を・・・なーんてな。言えるか馬鹿。
 やっぱり、こういうセリフはキザなモテモテ男が言わなきゃな。

「今度から、一緒にバイトから帰れる時に誘ってくれないかしら?」

「・・・あ? あ、ああ。いいぞ」

 ビックリした。い、今俺すげえビックリしたんだ。
 よし。轟のシフト後で確認しよう。ストーカーみたいだなオイ。

「夜道を歩くのは危ないしね。佐藤君」

 邪な考えをしていた俺に、そう言った轟の顔は・・・綺麗な笑顔をしていた。
 思わず見惚れてしまうくらい。空の星にも負けないくらい・・・本当に綺麗だった。
 これだ。
 このために、生きてるんだ。

 俺は、なんとなく恥ずかしくなり、星の広がる空に顔を向け・・・答えた。


「・・・ああ」


 喜んで。




 そうだ。金の使い道・・・プレゼントでもするか。
 星の輝きのような、綺麗なネックレスでも。

 もし、一人で帰る時でも、彼女をしっかり照らしてくれるように。

 雨でも、曇りでも。彼女という星を隠さないために。

 空に広がる星空よりも。明るく・・・綺麗に。




 酔いはもう醒めている。


 でも、帰りたくはなかった。



 星空は、俺達が立ち上がったあとも・・・輝き続けていた。













 あとがき

 こんな感じでーす。
 足立が出ているんですが、何せ昔に書いたものなので村主さんとのいざこざに関してはあまり書きませんでした。追加もめんどくさいですしね。

 佐藤さんの独白のような感じで書きました。この書き方だと佐藤さんにボケだろうが下ネタだろうが言わせまくれるので正直大好きです(ぇ
 途中結構濃いめの下ネタ(?)がありましたが、まあ、酔っ払ってたから仕方ないね(ぇ
 もしくは俺が最近、妹は思春期と新しく買った生徒会役員共3巻を読みふけってたからですかね(ぇ
 八千代さんはたとえ酔っ払っているだけでも、佐藤さんの体に問題があれば全力で助けてあげるような女性であってほしいです。というか、実際するよ。俺が言うんだから間違いない(世界で一番腹が立つ断言

 ストック小説はあと一つかな? もう一つのも佐藤×八千代小説なんですが・・・長くなりそうだ。まず小説自体が長い・・・。


 では、読んでいただきありがとうございました!!


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佐藤×八千代 | コメント:1 | トラックバック:0 |
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コメント

銀河さんがっ……とうとう……ニチアサの世界へっ……。
なんでシンケンジャーから始まるんですか!シンケンジャーは確かにいいですけどその前にやってるバトスピも是非!!そりゃあカードーゲーム主体ではありますけど普通にストーリは面白いしキャラクターもそりゃ二期になって変態とか増えてロリショタばっかですが(中略)面白いですよ!是非!!

プリキュアは一週見逃したら最終回でびびりましたけど面白かったです。サウラーもウエスターもプリキュアなんですねわかります。
来週からもどっぷりニチアサを離れられなさそうだ……。

うろんなのほうで足立さんと佐藤さんの彼女がどうこうって言ってたネタを思い出しました。ひとりだけ独り身は辛いですよね佐藤さん。色々考えてるのに思ったことを直球で言えるわけじゃない奥手(失礼)なところがリアルでした。流石、わからないだけで毎日表情豊かに生きているだけのことはある(笑)
2010-02-03 Wed 15:32 | URL | 蛍火メイ [ 編集 ]

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