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銀の働き部屋

管理人銀河の、日記兼テキストサイトです。取り扱うジャンルは主にヤングガンガン連載のWORKING!!になると思います。最近は東方の霖之助小説を書くのにも夢中。どうかよろしくお願いします。リンクはフリーです。感想は常に受付中です!もらえたら泣いて喜びます

変わったこと 変われること 山田×相馬

 拍手返信です。
『ワーキングでキャラの中身が入れ替わるネタなどやってみてはどうでしょうか。~・・・』
 拍手コメントありがとうございます!! 入れ替わりネタですかー。コメント内にもありましたが、ありがちですねえ(ぇ
 でも少し考えてみた所、恋愛方向は少し無理な気がしますがギャグとしては面白そうなのができそうかなと。恋愛・・・いけ・・・ないなあ(ぇぇ

 小説書いてみたので載せたいと思います。何となく短く仕上がりました。これくらいだと書くの楽だなあ・・・これからもこの長さにしようかな(ぇ
 タイトルは『変わったこと 変われること』 相馬×山田(?) です。甘さ皆無です。ではどうぞ。

















「あーあ。佐藤君にはすっかりとしてやられたなあ・・・」

 相馬博臣は、現在デパートの服売り場・・・そこにあるベンチに座り溜息をついた。
 もちろんその場には相馬だけではなく、ここに来る原因を作った佐藤も相馬の隣に座っており、種島と山田の子ども組は今頃はしゃぎながら服を見ているのだろう。

 休日の昼間なだけあってデパートの中はどこも賑やかな物だ。
 老若男女様々な人物がベンチに座っている相馬と佐藤の前を通り過ぎていく。
 佐藤は何も言わずに、ただ煙草をふかすばかりだった。


 そもそも、何でワグナリアのメンバーでこのようにデパートに来るハメになったのか。

 そんな事は分かり切っている。ズバリ一言で言うならば、佐藤の善意によってだ。
 本来ならば、今日は相馬・山田が率いて小鳥遊と伊波の初デート(まあ、小鳥遊は女装しているわけだが)を尾行してその様子を観察するつもりだったのだ。
 しかし、佐藤がデートの邪魔をさせないために、相馬・山田・種島の3人をデパートへと誘いこんだのだ。ちなみに、相馬に対しては殆ど脅しである。
 この結果は、相馬としては非常に不本意なものでしかなかった。女装をした小鳥遊と伊波のデート。それは相馬でなくともかなり『面白い』状況なのではないだろうか?
 それを邪魔されたのだ。人の面白み・・・悪く言えば弱みを見つけることが生きがいのような相馬には耐えられ難いことだ。

「そう言うな。たまには交流でも深めようじゃねえか。な」

「俺はいつでも交流を深めているつもりだよ? 今度は八千代さんでも誘ってみたらどう?」

「相馬。殺すぞ」

 すぐにこれだよ。と相馬は口を閉じることにした。
 相馬が服売り場に目をやると、二人で嬉々とした表情で服を選ぶ山田と種島の姿が見えた。こう見ると、種島は本当に子どものようだ。

「山田さんまでもがあっさりと裏切るとは想像もしてなかったよ・・・」

 そう。相馬は、山田は恋愛沙汰に対しては決して器用とは言えないものの、恋愛に関する事柄には非常に興味を持っており、小鳥遊と伊波の関係に対してもそれは変わらないと確信していたからだ。
 そのため、好条件を出されたとはいえ一瞬で尾行を中止した山田には驚きと呆れを感じるしかなかった。
 とはいえ、暴力には逆らえない相馬はこうノコノコとデパートに来てしまったわけなんだが・・・。

「あー。まあ、あいつは住んでる場所があんなんだからなあ。大勢で出かけるのも嬉しいんじゃねーか?」

「そうだねえ。この前なんか、寂しさあまりに小鳥遊君に夜電話かけたらしいよ」

「へえ・・・まあ、屋根裏だもんなあ。何せ」

 相馬はもう一度、楽しそうに服選びをする山田を見た。
 その顔は純粋そのもので、相馬にとっては眩しくもある表情だった。
 しかし、そんな・・・一見普通な少女は、実は相馬にとっても非常に興味深い人間の1人である。

 突然店にやってきた経緯もそうだが、相馬にとってはバイト中の山田の方に関心が寄せられた。

「ねえ佐藤君。山田さんって色々不思議だよね」

「そうだなあ。お前になついている辺り不思議だよ」

 その言葉を聞いた時、相馬は僅かに肩を震わせた。
 この、佐藤という男は何でこういう時にやたらと鋭い発言をするのだろうか。相馬は、こんな佐藤が轟八千代に対して不器用なのが信じられなく感じた。

「そうなんだよ。今まで積極的に俺に接してきた人なんかいなかったのに。何でだと思う佐藤君?」

「はーい。お前が脅したに200ガバス」

「クイズじゃないよ佐藤君。しかも単位がファミ通チックだよ?」

「・・・まあ、あいつの心境はよく分からん」

「・・・だよね」

 その考えに対してはまったくもって同感だった。
 いつどのように行動をし、何を言うのか・・・流石の相馬も想像がつかない。

「それにしても、本当にお前はアイツに何を言ったんだ? それまで音尾のおっさんと八千代くらいにしか懐いてなかったのに」

 ・・・そう、相馬にとっての一番の謎は、そこにある。

「・・・前にも少し言ったけど、脅してはないよ。むしろ逆」

 溜息交じりにそう答えると、佐藤は煙草の煙を吐き出し、再び口を開く。

「お前が脅される状況が考えられないんだが?」

「・・・そうだよねえ」

 生まれて初めての経験だった。
 他人に弱みを握られる・・・。
 その瞬間、相馬は主導権を相手に持たれたらどうなるのかというのを嫌というほど痛感した。

 彼女の涙により。

「・・・本当に不思議な話でさ」

 そう。相馬本人も未だによく分かっていない。
 相馬は・・・自分で言うのもなんだが、他人に好まれる性格をしていないと自分を思っている。
 そんな相馬に、彼女は泣きながら同情した。
 そもそもの、相馬を調べ始めた理由も忘れて。

「彼女が、俺に・・・何でも言ってくださいって。経緯までは、話さないけどさ」

 相馬は、その時を思い出すように・・・ゆっくりと話した。
 佐藤は服を選んでいる山田を一瞥してから、相馬に話す。

「そりゃ、立派な脅し言葉だな」

「・・・だよね」

 ハハ、と軽く笑いながら相馬は返した。
 佐藤は頷き、煙草を消し設置されている煙草捨てに入れた。

「変わり始めたんだな。お前も」

 佐藤のその言葉に、相馬は目を見開いた。
 それからすぐにその目を穏やかなものへ変える。
 この人の言葉はやたらと脆い所を突いてくるから苦手だ・・・と相馬は思った。

「そうなのかもね。あーあ、山田さんには振り回されてばかりだ」

 軽快に笑ってそう返した。
 佐藤の表情はいつもと変わらないが、心情ではどのような表情をしていたのだろうか。それは、相馬にも分からない。

「いいことじゃねえか」

 佐藤は言い、立ち上がる。

「服、決まったみたいだぞ」

 相馬が目をやると、山田が満面の笑みでこちらに手を振っている。

 ・・・眩しい。相馬はそう感じた。
 軽い笑みを浮かべてから立ち上がり、山田と種島の下へと向かう。
 佐藤が言ったおかげで、服の代金は相馬が持つことになってしまった。
 しかし、まんまと来てしまったからにはきっちりと払わなければならない。
 彼女が落胆する顔は、今は見たくない。直感的にそう感じていた。

「相馬さん! この服がいいです!」

 レジ付近に行くと、山田がそう話しかけてくる。
 相馬は微笑みながら、

「きっと似合うよ」

 そう答えた。

 山田はまた笑った。

 でも・・・何故だろうか。

 今の相馬にとっては、あまり眩しく感じなかった。







 あとがき

 はい。別に相馬視点でもいいよね(ぇ
 比較的短めに仕上がりました。おかげさまで内容的にも少し薄いです・・・個人的に気に入りはしているのですが。
 相馬は山田のお兄さん的なポジションでいてほしいと思います。いつまでも仲良く。お幸せにじゃなくて仲良く。
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