銀の働き部屋

管理人銀河の、日記兼テキストサイトです。取り扱うジャンルは主にヤングガンガン連載のWORKING!!になると思います。最近は東方の霖之助小説を書くのにも夢中。どうかよろしくお願いします。リンクはフリーです。感想は常に受付中です!もらえたら泣いて喜びます

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守りたい『笑顔』



 リクエスト小説、更新するよー!!! よー ょー (エコー


 というわけで。本当に。本当に長い間お待たせいたしました。

 理奈さんからのリクエスト小説がようやく完成しましたので、更新させていただこうと思います。

 リクエスト内容は、「相馬×山田 でデートさせてください!そしてデート帰り・・・すいません、相馬が山田を抱きしめて頬にキスさせてください・・・!」

 という感じで、甘甘な物を。とのリクエストでした。

 えー。一応、頑張って書いたのですが。申し訳ありません。そこまで甘くは書けませんでした。
 その理由。そして、やたらと時間がかかったことによる言い訳など。全ては小説のあとがきの方で書かせていただこうと思います。

 とりあえず、何より小説です。

 理奈さんからのリクエスト。相馬×山田。タイトルは、「守りたい『笑顔』」です。
 そこまで甘くは書けなかった。とはいっても、相馬×山田としては過去で一番甘いです。でも激甘でもありません。モンテールのハニーパンケーキくらいの甘さ。あれ。結構甘いな。まあいいや。


 それでは、続きを読む、からどうぞ!!













 どうして、こうなった。




「相馬さん!! 山田、次あれに乗りたいです!」

 らんらんと輝いた瞳で俺を見上げると、山田さんは、遠くに見える巨大なアトラクションを指差した。普通の場所であれば思わず耳を抑えたくなるような、とても大きな声だったが、周囲の喧騒にかき消され、彼女の大声によって周囲の注目を浴びることは無かった。

 山田さんの服装は・・・普段よく見る、ワグナリアの制服姿でも、山田さん持参の制服姿でも無い。以前、俺が山田さんにねだられて購入した私服姿だ。髪型は普段と変わらないが、初めて俺に買ってもらった服を着て出歩くことがよほど嬉しいのか、彼女は自分の服をしげしげと眺めてはにっこりと笑顔を浮かべる、という行動をさきほどから何回も繰り返していた。

「どれ・・・って、ジェットコースター?」

 山田さんの指の先には、空中で大きく湾曲したレールがあった。そして、何秒と経たぬ内に、人を載せた列車がそのレールを高速で駆け抜けて行く。その瞬間に聞こえてくる人々の悲鳴が、俺の耳に痛かった。

「はい!山田、テレビでいつも見てて、超乗りたかったんです!乗りましょう!!」

 目を更に輝かせ、俺の袖をくいっと引っ張る山田さん。・・・でも、俺は若干青ざめた顔で、

「あ、いや。俺はああいうの苦手で・・・。山田さん一人で・・・」

 と、手を振りながら答えるのだった。
 しかし、

「ダメです!相馬さんと一緒に乗らないとダメなんです!」

 山田さんにしては珍しい、凛とした表情であった。
 そんな顔に少し気圧されて、思わず俺はたじろいでしまった。

「な、何で?」

 なんだか、照れるな。
 そう思いながら尋ね返したのだが、

怖いからです!!

怖いの!?」

 山田さんの回答は、俺の予想斜め上をぶっ飛んだ物であった。

「じゃあ止めようよ!ぶっちゃけ俺も怖いよ!?」

「怖いけど乗りたいんです!怖いけど聞きたいんです!怪談ってそういうものでしょう!?

「えー。話題がジェットコースターから華麗にフェードアウトしてるんだけど」

「いいんです!さ、行きましょう相馬さん!」

 俺の手を取り、山田さんはジェットコースターへと歩き始めた。仕方がない、と、俺も覚悟を決めて、渋々と歩みを進める。
 山田さんの力は決して強くは無い。この手を振り払おうと思えばできないことは無いのだが・・・流石に、そんな気は起きなかった。
 何故なら、斜め後ろから覗ける山田さんの顔には、どこまでも無邪気で、どこまでも嬉しそうな・・・最高の笑顔が浮かんでいたからだ。

「相馬さん。もっと楽しまないとダメですよ。だって今日は・・・」

 俺の手を放すと、体ごと振り返り、山田さんは満面の笑みを浮かべて、こう答えた。

「せっかくの遊園地なんですから!」

 ・・・。

 その通り。

 今日、俺・・・相馬博臣と。山田さん・・・山田葵は。

 遊園地に、来ているのであった。




 話は、一昨日へと遡る。


「・・・えっと・・・今、なんて?」

 俺は、ワグナリアの休憩室で若干顔を青ざめさせながら、目の前で両の手を合わせて頭を下げている、背の丈の異常に小さな少女へと確認を求めた。
 少女・・・種島さんは、顔を上げて、潤んだ瞳で俺を見上げた。

「明後日・・・連休の二日目。葵ちゃんを、どこかへ連れていって!」

 そして・・・できれば聞き間違いだと信じたかった言葉を、種島さんは繰り返すのだった。

「・・・状況がまっったく掴めないんだけど・・・。どういうこと?」

「あ、あの・・・」

 すると、俺を殴らないために女子更衣室の扉の影に隠れ、顔だけを出した伊波さんが、種島さんの話を補うために口を開いた。

「明日から、連休ですよね。山田さん、テレビで今回の連休に合わせたレジャースポット特集を見たらしくて。それから、どこか寂しそうなんです」

「たぶん、みんなと同じように、どこかへ遊びに行きたいんだよ!」

「・・・うん。それは、分かったけど。何で俺なの?」

「私も伊波ちゃんも、バイトや用事があって・・・」

「佐藤君・・・は絶対に引き受け無さそうだな」

「かたなし君にも一応頼んだんだけど、『嫌です』ってはっきり断られて・・・」

「八千代さんはバイトがずっと入っているし・・・。そ、それで、相馬さんだったら、山田さんも凄く慕っているから適役なんじゃないかと・・・」

「そんなこと言われても・・・」

「いいじゃねえか」

 俺が丁重にこの話を断らせていただこうと口を開くと、佐藤君が休憩室へと入ってきた。

「相馬。お前、二日目はシフト入ってないだろ?」

「う。た、確かにそうだけど、俺にだって休日の過ごし方って物が・・・」

「安心しろ。お前の普通の休日なんて、何にもいいこと無いから

佐藤君に俺の休日の何が分かるんだよ!!

「あるのか?良いこと」

「えっ・・・いや、そう言われると・・・ってあるよ!!ありまくるよ!!何で惑わすの!?」

「まあ。色々と言いたいことはあるだろうが。お前は多分、山田を遊びに連れていくしか無いぞ」

 やけに自信に満ちた表情で佐藤君が言うので、真意を問いただそうと口を開いた時、


 佐藤君の後ろから、山田さんが、ひょっこりと顔を出した。
 ・・・眩しいくらいに輝きに満ちた、その顔を。だ。

「・・・あ、あのね。山田s」

「山田!!超!!!嬉しいです!!!!」

 ああ。駄目だ。このテンションじゃあ、駄目だ。

 目をらんらんと輝かせ、フロアまで届くのではないかという大声で叫ぶ山田さんを見て、悲しいくらいに、そう確信できてしまった。

「いや、だからn」

「どこですか!?どこへ連れていってくれるんですか相馬さん!」

「遊園地とか、いいんじゃないか?」

「遊園地!!山田、遊園地超行きたいです!!」

「ちょ、佐藤君!?」

 遊園地、という単語を聞いた瞬間、山田さんはますます顔を輝かせ、うれしさの余りに手をバタバタと大きく動かしながら、俺を見上げていた。
 まずい。早く断らないと、山田さんと一日遊園地で過ごすハメになってしまう。ただでさえ一緒にいると精神をガリガリと削り取られてしまう山田さんと・・・遊園地で・・・一日。
 考えるだけで恐ろしい。
 すぐ背後まで迫っている俺の人生トップレベルの危機から脱出しよう、と口を開こうとした瞬間。

「山田、相馬さんに買ってもらった服を着ていきますね!!」

 ・・・信じられない程、純粋で、明るくて、眩しくて。
 そんな笑顔で、山田さんは俺に言うのであった。

 ・・・・・・。

 ・・・・・・・・・・・ああ。もう。

「・・・よろしく、お願いします」

 この笑顔に逆らっちゃあ・・・俺が、悪人だよね。

 涙を流し、深い深い溜息を吐きながら、そんな言葉が口から飛び出してしまうのであった。

 



「お人好しだな・・・俺・・・」

「何か言いましたか?」

 ジェットコースターの受付から数歩離れたところで、ぐったりと項垂れながら声を漏らす俺とは対照的に、顔をきらきらと輝かせた山田さんが声をかけた。
 ジェットコースターに乗っている間は、青ざめたり叫んだりと、なかなかに忙しい様子であったが、なんだかんだで初めてのジェットコースターが楽しかったのか、乗ったことを後悔している様子は微塵も感じられない。

「いや。疲れたな、って言ったの」

 山田さんを気遣うための、小さな嘘。いや、嘘でも無いのだが。
 そうですか。と、山田さんはそんな嘘には気づくはずも無く、今乗ったばかりのジェットコースターのレールを見上げた。
 最初に聞こえたものよりも何倍も大きい、ジェットコースターの乗客の悲鳴が聞こえてくると、さっきのジェットコースターの乗り心地を思い出して、俺は気分が悪くなり口をおさえた。

「怖かったですけど、楽しかったです!もう一度乗りまs」

「嫌です」

「えー。じゃあ、コーヒーカップは?」

選ぶアトラクションに悪意を感じる。リバースしちゃうから、そういうのはしばらく無しで・・・」

 はっきりと自分の状態を分からせるために、青ざめた顔を山田さんへと向けて尋ねる。その顔色を見た山田さんは、少しは反省したのか、俺から視線を逸らし、何か言葉を探そうとしているようだった。
 ・・・少しは、自分のわがままに付きあわせている、という自覚でもあるのだろうか。珍しく反省する山田さんに、素直に感心していると。

「・・・お腹、空きました・・・」

ですよねー

 お腹をおさえながら、山田さんが力無い声でそう言うのであった。

 感心した自分が馬鹿だった。と、深くため息を吐き、

「・・・じゃあ、お昼にしよう。時間も丁度いいしね」

「はい!」

 俺がそう提案すると、山田さんはにっこりと笑顔を浮かべ、元気に返事をする。

 ・・・遊園地に着いて早々、振り回されっぱなしだったが。
 やはり、この笑顔には弱いな。と、俺は自嘲じみた笑みを零すのだった。



「本当に、何を食べてもいいんですか!?」

 今回、食事をするのに選んだ場所は、遊園地内に数箇所設置されている、屋内のフードコーナー。間食ではなく昼食であるため、軽食ではなく、レストラン風なボリュームが多めの料理を出す店を選んだ。

 その店のメニューを両手で持ちながら、山田さんはずいぶんと興奮した様子で、俺に確認を取る。そんな山田さんに対して、俺はセルフサービスで持ってきた冷水を一口飲みながら、静かに頷いた。

「うん。俺・・・というか、佐藤君の奢りだから。遠慮せずに食べていいよ。あ、でも、午後のことも考えて、あまり食べ過ぎないようにね?」

「はい!」

 明るく返事をすると、山田さんはメニューで顔がすっぽりと隠れてしまうほどにメニュー選びに没頭し始めてしまった。
 なんというか、なにをやるにしても全力投球な子だ。と、今更ながらに思い、水をまた一口飲んだ。やたらと、喉が乾く。単純な疲れからなのか、緊張からくるものなのかは、分からないが。

 俺の発言通り、今回の食事代は、佐藤君持ちである(もちろん、山田さんの食事代のみではあるが)。今回の遊園地行きが決まった際、俺一人に全てを任せるのはあまりにも申し訳ないとでも思ったのか、佐藤君から俺へ資金の援助を申し出ていたのだ。彼曰く、

『お前は、普段からあいつに色々買ってやっているからな。たまには、俺も払うよ』

 とのことだ。(ちなみに、この後俺が『佐藤君は優しいなー!』と冗談で言ったら割と本気のトーンで『ブッ殺すぞ』と言われて俺の心が少し折れそうになった)

(・・・そんなに、山田さんに尽くしているつもりは無いんだけどな)

 これにしようか。やっぱりこっちにしようかな。と、メニューの前で右往左往と考えを巡らせている山田さんを横目で見ながら、俺は今までの自分の行動を思い返していた。

 そして、気づく。不可抗力とはいえ、山田さんに対し服を買ってあげたり、デイジーを買う際に資金を援助したりする・・・といった行動は、自分以外のバイトメンバーはしたことが無いということに。
 俺からしてみれば、いずれも善意で行ったものでは無いため、気を遣われるのもまた困るのだが。まあ、資金を援助してくれると言うのを断る理由も無い。

 しかし、佐藤君にまでそのようなイメージを持たれてしまっていることは、やはり問題なのかもしれないな・・・。

「決まりました!!」

 思考に耽っているところに、山田さんの間の抜けた声が聞こえてきて、俺は現実へ引き戻された。

「ずいぶん時間がかかったね」

「たくさんあって迷っちゃいました」

 えへへ。と照れたように笑う山田さんは、どこまでも楽しそうであった。
 普段は、ワグナリアの料理が主な食事である山田さんにとって、遊園地で食べる食事は、やはり新鮮なものなのだろうか。

「何を頼むの?」

「この、『納豆入りパン粉でカラッと揚げた鶏カツ定食』にします!」

「うん。俺は、遊園地でも納豆を食べる君にも驚いているし、何よりも遊園地なのに納豆料理を準備しているこの遊園地に一番驚いている

 ・・・うん。やはり。
 どんな場所でも、山田さんは山田さんであった。



「相馬さん」

「ん?何?」

 俺達が注文した料理がそれぞれ届き(俺は点心セットを頼んだ)、食事を始めてから何分ほど経った時だろうか。山田さんが、納豆まみれの鶏カツを満足そうに飲み込んだ後、唐突にそう声をかけてきた。というか、前から気になっていたことなのだが、この子は口臭とかを気にしないのだろうか。

「相馬さんと二人だけで食事って、珍しいですね」

「・・・それもそうだね。山田さんの食事はよく見るけど。俺はあまり人前では食わないかも」

 全く一緒に食事をしたことがないわけでも無いのだが、そういう場合、俺達の他に、佐藤君か種島さんの姿があるのが常だったので、俺は山田さんの言葉を肯定した。
 俺の答えを聞くと、何故か山田さんは笑顔を浮かべて、

「なんだか、本当の兄妹みたいですね」

 そう言うと、頬を赤らめながら、「えへへ」とこらえ切れない笑みを漏らした。
 ・・・どこまでも嬉しそうに。しかし、どこか気恥ずかしそうに。そう言われてしまうと、何だか俺まで恥ずかしさが込み上げてきて。

「そ、そうだね」

 そう、大して気の利かない言葉を返しながら、照れ隠しに点心の小龍包を口に放り込んだ。
 が、俺が思っていた以上に本格的であった小龍包の熱々のスープが口の中に飛び散り、そのあまりの熱さに顔を伏せ、俺は声にならない絶叫をあげた。

「だ、大丈夫ですか!お兄ちゃん!」

「ら、らいひょうふ。らいひょうふ」

 口の中に火傷を負ったせいで、そのような声にならない声で強がりを言い、山田さんの差し出した水を俺は急いで飲み干した。

「あー・・・酷い目にあった」

 冷水で口の中を冷やすと幾らかは痛みが引いて、俺は晴れる唇を指で撫でた。大した火傷ではないから、痛むのもせいぜい数時間のことだろう。

「ドジっこですね!」

「山田さんにそう言われる日が来ようとは、夢にも思わなかったよ・・・」

 苦笑いを浮かべながら答えて、俺は自分の冷水も飲み干す。
 ・・・そして、その水を飲み干す直前に、気づいた。

「・・・山田さん、さっき、なんて?」

 俺の言う、「さっき」と言うのは、俺が口を火傷し、山田さんが水を差し出した時のことだ。
 山田さんは、最初は「何のことですか?」とでも言いたげに首を傾げた。
 が、すぐに俺の言葉の意味を理解できたらしい。
 山田さんにしては珍しい・・・恥じらいの表情を浮かべると、彼女は人差し指を突き合わせながら言葉を詰まらせた。

「あ。えっと・・・今日くらいは、お兄ちゃんって呼んじゃ、駄目かな・・・って」

 ・・・上目遣いで、ぽつぽつと言葉を紡ぐ山田さんを見ると、俺の中で何かが大きく揺さぶられたような奇妙な感覚に陥ったが、俺は激しく首を振り、その奇妙な感覚を振り払った。
 また、この子は・・・。と思いながら頭を抱え込む。そう。頭を抱え込んでいる理由は、山田さんの唐突な言葉に困惑しているからだ。そうに決まっている。それ以外の意味などあるはずも無い。

 ・・・・・・。

 しかし、だ。

 普段・・・つまり、ここがワグナリアであれば「馬鹿な事を言わないの」と、あまり意味の無い叱責をしてから、仕事へと華麗に復帰していたが。当然、ここはワグナリアではない。
 ここがワグナリアであったのならば、周囲は俺の知り合いばかりで、山田さんに「お兄ちゃん」と呼ばせることを許可しよう物ならば、佐藤君を筆頭に散々からかわれてしまうことになる。

 だが、現在俺達がいる場所は遊園地。つまり、俺の知り合いなど一人もいない。・・・いや、いないことは無いのだろうが、確率はゼロに近いだろう。なんにせよ、今はバイトメンバーにそのことが知られないのが最も大事なことなのだから。

 そして今度は、この遊園地に「一般人」しかいないことが問題となる。

 俺と山田さんが並んで歩き、お互いを苗字で呼び合っている姿を見て、一般人は俺達の関係をどう思うであろうか。

 兄妹? 兄妹が、お互いを苗字で呼び合うだろうか?

 恋人? それにしては年齢差・・・いや、「見た目の年齢差」がありすぎる。そもそも、恋人と思われたらそれはそれで困るが。

 友達? ・・・まあ、本当の関係はそれが最も近いのであろうが、やはり年齢差が・・・

 まあ、要はというと。
 いかなる関係を想起されようとも、俺にとって、それらの勘違いは非常に好ましくないものであるということだ。

 それならば、今日だけは、山田さんに「お兄ちゃん」と呼ばせた方が、いらぬ誤解を受けることは無いのではないだろうか。・・・考えすぎ、だって? ははっ。人間、いつどんな時に弱みを握られるかわかった物じゃないからね。

 ・・・そりゃあ、そう呼ばれて、全く恥ずかしくないわけではないのだが。
 どうせ、今日一日だけのこと。・・・それならば。

「・・・じゃあ、今日だけ、だからね」

 できれば冷静かつ平静を装った顔で言いたかったのだが、やはり、俺も気恥ずかしく思うのは仕方がないことで、顔が赤くなるのを止めることはできなかった。

 俺の言葉を聞くと、山田さんは、今日一番の輝いた笑顔を浮かべた。

「お兄ちゃん!!」

「ちょ、こ、声が・・・あ。大きくて、いいのか・・・?」

 俺が赤い顔で言うのを見て、山田さんが微笑んだ。そんな山田さんを見て、俺もつられて微笑んだ。


「・・・あ!山田が相馬さんを『お兄ちゃん』って呼ぶなら、お兄ちゃんも山田のことを『葵』って呼んでください!」


「はあ!?」

 しかし、次に山田さんが言い放つ言葉に、俺はそんな大声を出してしまったのであった。

「いや、俺は別に・・・」

「えー。だって、山田がお兄ちゃんで相馬さんが山田さんだったら、意味が分からないじゃないですかー」

「う、うん。ごめん。凄い正論なんだけど、なんだか山田さんの言葉を聞いたらこんがらがってきた」

「だから、山田さんじゃなくて!」

 山田が兄なのか、俺が山田さんなのか。と、頭の中で思考を巡らす暇も無く、山田さんが俺を叱りつけ、何かを期待するかのように、俺をただ見上げていた。

 恥ずかしい。正直、恥ずかしい。

 だが、山田さんの言うことは至極ごもっともな話であって。

 そうなると、やはり俺が・・・そう呼ぶのも、仕方がないことであって。

 ・・・だから。

「・・・あ、葵」

 自分でも分かるほどに真赤な顔で、山田さんの「名前」を呼ぶと、山田さんは、にっこりと笑うのであった。
 彼女もまた、その頬を赤く染めながら。







「わー!お兄ちゃん!凄い景色ですよ」

「あー・・・。うん。綺麗だねー」

 もはや、「疲れきった様子を悟られてはならない!!」・・・という、1時間程前までは誓っていた心がけはどこへ行ってしまったのだろう。という程に、疲弊した力ない声で、俺は山田さんの言葉に答えた。


 昼食を摂ったあと、俺は山田さんに・・・そりゃあもう振り回されまくった。

 遊園地を初めて訪れた山田さんにとっては、遊園地内にある物全てが、本当に新鮮で魅力的で、感動に感じられたのだろう。アトラクションを一つ見つければ、それがなんなのかを俺に尋ね。俺がアトラクションの説明を終える前に俺の腕を引っ張り、アトラクションに乗り込むのだ。・・・当然、そこに俺の意志は存在しない。まあ、別にいいんだけどね。

 ただ、お化け屋敷の前を通り過ぎた時に、「ここはいいの?」と俺が尋ねると、「・・・いいです」と青ざめた顔で答えた山田さんの顔は傑作であった。少なくとも、今日振り回された苦労の4分の1程が吹っ飛ぶ程度には。・・・え?少ない?多いよ。十分。

 そして、ひと通りのアトラクションを楽しみ、山田さんが食べたがった屋台の食べ物もあらかた制覇し、太陽も暮れかけた頃。
 山田さんが、俺達が今まさに乗っているこの観覧車を指差し、

『最後に、あれに乗りたいです!』

 ・・・そう、言い放ったのだった。
 その顔には、未知なるアトラクションへの期待と共に。
 ・・・ほんの僅かな、寂しさを感じることができた。

 そして、現在、観覧車は乗り始めて数分といったところで、頂点までの半分程の高さまでしか来ていないのだが、ゴンドラの窓から外を眺める山田さんは、今の時点でも十分楽しいらしく、至る所を見回しては歓声をあげているのであった。
 山田さんの座っている席には、紙袋が置かれている。これには、途中で土産品を見て回った際、山田さんが彼女自身のお金で買ったぬいぐるみが入っている。デイジーの友達ができた。と、ぬいぐるみを抱きしめて笑う山田さんの姿は、なかなかに微笑ましかった。

「・・・というか、山田さん?別に、ここではその呼び方は・・・」

「あー。今、『山田さん』って呼びましたよ」

 ぷう、と頬を膨らませながら俺を見る山田さん。そんな彼女に、俺はそれ以上何かを言う気力も無くて。

「・・・はいはい。葵」

 そう、未だに慣れないその呼び方で、彼女を呼ぶのであった。

 すると山田さんは満足そうに頷いてから、また外を眺める作業を再開する。

 ・・・まあ、山田さんほどはしゃげる物でも無いが、確かに、この観覧車から見える景色は美しい物であった。

 この遊園地は、都市部からそう離れた場所では無いため、俺から見て右方向を見れば、それなりに栄えた街並みが見える。日が暮れかけている時刻なので、街の灯りも次々と灯りはじめ、建物と街灯りが両方視認でき、なかなかに圧巻だ。

 そして右方向には、どこまでも広がる平野が視認できる。正直、見ていて面白いor愉快なものではないのだが、北海道の広さを再確認できるようなその平野をこの高さから眺めるのは、それはそれで珍しい体験であった。事実、山田さんは都市部と平野を交互に見比べては、目の輝きを増している。

「・・・今日は、楽しかった?」

 ずっと景色を眺めるのも・・・山田さんならばともかく、俺にとっては退屈な物だったので、山田さんにそう問いかける。

 山田さんは勢いよく俺へと振り返り、笑顔を浮かべると、

「はい!葵、超楽しかったです!」

 そう、当たり前のように答えるのであった。ちなみに、普段は一人称が「山田」である山田さんであったが。
『お兄ちゃんが葵って呼ぶんだから、山田も今日は、自分のことを葵って呼びます!!』
 と、自分から言い出して、今日一日は自分で自分を「葵」と呼ぶようになっていた。

 そんな山田さんの回答は、予想通りの物ではあったのだが、その言葉を聞いて、俺の胸へ異様な安堵感が流れこんでくるのを感じた。
 その感覚を、昔の俺ならば気持ち悪い物に思っていただろう。

 だけど。ワグナリアの従業員を・・・そして、山田さんを見ている内に。

「・・・それは良かった」

 俺は、この感覚を、素直に受け止められるようになっていた。

 気づけば、観覧車は頂上へ到達していて、それに伴う時間の経過により、都市部の灯りが、ますます輝きを増したものへと変容していた。

「綺麗だね」

 俺が、思ったままの言葉を口に出すと、

「はい。・・・超、綺麗です」

 その眺めに感動しているのか。少しだけ言葉を途切れさせながら、山田さんは答えた。





 気づけば俺も、観覧車が1周して、俺達が再び地面へと降り立つまでの間、観覧車の景色を眺めるのに没頭していた。

 そして観覧車の受付から離れた所で、

「じゃあ、帰ろうか」

 と、俺が言うと、山田さんは少し残念そうに俯いたが、

「はい!」

 そう、精一杯の元気な声で、返事をした。

「・・・あ。でも、山田、お腹空きました」

「・・・今からワグナリアに帰ったら閉店時間になっちゃうから、どこかで食べて帰ろうか」

 苦笑を浮かべて俺が答えると、山田さんは一回、深く頷いた。




 さて。これで、俺と山田さんの遊園地での話は終わるわけだが・・・。

 今日という日の出来事には、もう少しだけ続きがあった。







「じゃあ、山田さん。鍵は預けるから、明日店長が来たらちゃんと渡すんだよ?」

「はい」

 山田さんの住居である、ワグナリア。そこの従業員出入口の前で、俺は山田さんにこの店の鍵を預けた。
 今回、山田さんを連れて遊園地へ行く事を店長へ伝えると、夜に帰ってきた時のことを考えて、普段は店長が持ち歩いている店の予備の合鍵を、今日だけ俺に預けてくれた。まあ、当然と言えば当然だ。山田さんを俺の家へ泊めるわけにもいかない。

 遊園地は、ワグナリアから車で2時間程の場所にあり、更に帰りに別のファミレスに寄って夕食を摂ったため、俺達がワグナリアへ戻ってきた時には、既に店の閉店時間を過ぎてしまっていた。
 当然周囲は真っ暗で、従業員出入口も、入口前の電灯(店長が点けっ放しにしてくれていたようだ)が無ければ視認すらできなかっただろう。

「この電灯も、店を入ってすぐに消すんだよ」

「分かってますよ!お兄ちゃん」

「・・・お兄ちゃんは、今日だけで終わり。いいね?」

 明日までその呼び方を続けられたら非常に困るので、山田さんにそう念押しをする。すると山田さんは、どこまでも残念そうに俯いて、しばらくしてから、ようやく頷いてくれた。

「・・・今日は、俺も楽しかったよ」

 どこまでも残念そうな山田さんを見兼ねて、俺がそう言うと、山田さんは途端に顔を輝かせた。
 ・・・念のため言うが、俺の言葉は決して嘘では無い。・・・そりゃあ、基本山田さんに振り回っされぱなしだったし、疲れもしたけど。楽しくないことは無かった。
 それに、これを言ってしまうと山田さんに何か言われてしまいそうで、言わなかったのだが。

 ・・・俺も、遊園地は初めてだったんだ。

「じゃあね。おやすみ」

 別れを告げ、駐車場へ戻ろうと、俺は振り向き、駐車場へ歩き始めた。
 が、歩き始めたその瞬間、背中を文字通り引っ張られて、俺は歩みを止めた。

「・・・山田さん?」

 再び山田さんへ振り向くと、山田さんは俺を見上げていた。その顔は、普段の山田さんの表情と全く変わらないものであった。

「今日はまだ、お兄ちゃんって呼んでいいんですよね?」

 そして、突然そんなことを山田さんは尋ねてきた。

「・・・うん」

 俺は、状況がよく掴めないまま、一度頷いた。
 

「・・・お別れの、キスは?」





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・ん?



「ごめん。耳の調子が悪いから病院行ってくる」

「逃げないでくださいお兄ちゃん!!」

「いえ。俺は相馬博臣です。山田葵さん」

「じゃあ相馬さん!逃げないでください!」

 どうにかしてこの場を離れよう、と必死な俺の腕を、山田さんががっちりと抑えこむ。勘弁して欲しい。本っ当に勘弁して欲しい。

「・・・とりあえず、何の影響かな?」

「山田がよく見る、海外のホームドラマでは、家族みんなとキスをしています」

「多分今、この小説のバックに、あの海外ドラマ特有の笑い声が流れているに違いないと思うよ

 HAHAHAHAHAHAHAHA!! 

 ・・・・・・相馬は緊張のあまりつまらないことを口走った。

「・・・あのね。山田さん。確かに、海外ではキスは挨拶のような物で一般的だけど。ここは、日本だから。奥ゆかしき国、ジャパンだからさ」

「・・・でも。山田、ああいう家族、憧れです。物凄く、仲良しに見えます」

 ・・・それは、確かにそうかもしれないけど。
 はあ。と、今日一番に深い溜息を吐いて、俺は頭を抱えたい気分になった。

 まさか、遊園地から帰ってきてから、こんな気分になるなんて。・・・正直、予想外だ。

 心身共に疲れきるのは、遊園地がピークであろう。そう確信しながら帰路についただけに、精神にかかる負担が更に加速しているのを感じる。

「・・・山田さん」

 俺が重々しく口を開くと、山田さんは俺を見上げた。
 その顔には、悲しさ、寂しさ・・・何にせよ、山田さんらしく無い、そのような陰の感情が見て取れた。
 胸が痛い。今日、彼女の笑顔に、あんなにも癒されていたんだ。と、今になって気がついた。

「・・・何回も言うけど。俺と君は、家族でも無ければ、兄妹でも無い。ただの、バイトの同僚なんだよ」

「う・・・」

 山田さんの顔に、悲しみが満ちていくのが分かった。
 胸が痛いが、続ける。

「ただのバイトの同僚が、同じくバイトの同僚にそんなことをしたら、それは異常なことなんだよ?」

「・・・はい」

 しかし、俺の話は通じているらしく、山田さんはしっかりと俺の言葉に答えながら、話を聞いてくれた。

 ・・・そもそも、山田さんも、自分の言っていることが異常なことである、ということには気づいているのかもしれない。
 それでもだ。山田さんは、家族に飢えている。家族との交流に、だ。
海外ドラマを見て、その光景に憧れてしまうことを、俺は責めることができない。
 ・・・いや。まあ、単純だな。とは思うけど。凄く。

「・・・山田さんの気持ちは分かるけど。ちゃんとした常識を持たないと駄目だよ」

「・・・すいません」

 もう少しで泣き出してしまうのでは無いか。というほどに、山田さんの声が震えていた。
 ますます、俺胸が絞めつけられるように痛む。

 だが。これは、山田さんがこれから先の人生を歩むために、身につけなければならない常識だ。間違った知識は、正さなければならない。

 それに。

 ・・・・・・。

 ・・・はあ。

 ・・・覚悟は、決めた。

「山田さん。最後に・・・。ちょっと、耳を貸して?」

「? ・・・こうですか?」

 俺の言葉に従って、山田さんが俺の顔の側へ、自らの耳を近づける。
 当然、俺と山田さんには身長差があるので、俺は少し屈んで、自らの顔を山田さんの耳へと近づける。


 どうしよう。

 本当にしていいものか?

 いや。駄目だよな。やっぱやめよう。

 でも、山田さんの笑顔の取り戻し方が、他に見つからない。

 だけど。世間体が。

 そもそも、さっきまで偉そうに語っていた、常識が。

 ・・・ああ。

 でも。

 それでも、だ。

 俺は。


 山田さんの笑顔が、見たかった。


 何分にも、何時間にも感じられるような、葛藤。

 その葛藤を終えて、俺は。


 そのまま、山田さんの頬に、小さな小さな口付けを落とした。




「・・・え?」

 山田さんが、頬の感触に気づき、俺の顔を見た。
 ・・・俺の顔は、恐らく、みっともない程に真っ赤っ赤なのだろう。自分自身、体中に流れる血の熱さに気が狂いそうであった。

「・・・今日は、これで我慢してね」

 できれば何も言わず逃げ出したいところだったが、俺は精一杯の笑顔をつくると、山田さんにそう伝えた。



 我ながら、馬鹿なことをしたと思う。

 後悔もしている。

 殆ど犯罪だと思う。



 
 再び、俺の脳内で葛藤が繰り広げられている。

 その間に。山田さんも、頬を紅潮させたが(それでも、俺よりは大分マシ、という程の淡い物だった)、すぐに顔色を明るく輝かせ、俺に突然抱きついてきた。

「お兄ちゃん!!」

「だから・・・。・・・まあ、いいか」

 俺の耳元で、どこまでも嬉しそうに叫ぶ山田さん。
 そんな彼女の言葉を訂正する気力も無く。ただ、俺は山田さんの「お兄ちゃん」を演じるのであった。



 ・・・本当に。殆ど、犯罪だと思う。

 でも。


 山田さんの笑顔は、やはり、俺の心を癒してくれた。


 ああ。やっぱり、そうだ。


 この表情に、どこまでも、俺は弱いんだ。








「よう相馬。昨日はどうだったよ」

 山田さんと遊園地へ行った翌日、俺と殆ど同時に出勤した佐藤君が、更衣室へと向かう廊下で俺に尋ねてきた。
 まあ、当然聞かれるであろう。とは思っていたので、俺は普段どおりの爽やかな笑顔を浮かべて、

「いやあ、色々振り回されたけど・・・それなりに楽しかったよ。思っていたよりも、ずっと」

 と、当たり障りの無い回答をする。
 まあ、これは別に嘘でも何でもなく、「ただただ面倒くさいだけ」と思っていた遊園地であったが、想像より楽しめたのは間違いの無い事実だった。
 俺の言葉を聞くと、佐藤君は「ふーん」と、さして興味も無さそうに答える。まあ、もともと山田さんに関しては無関心な人だから、当然と言えば当然の反応かもしれない。

「どうせだったら、散々振り回されっぱなし、って方が面白かったんだがな・・・」

「ちょ。酷くない?押し付けといてそれは無いんじゃない?」

「まあ、いいや。飯代、幾らぐらいかかった?」

「ああ。・・・三千円、くらいかな」

「意外と少ないな。・・・まあ、いいや。五千円渡すつもりでいたから、五千円。ほい」

 佐藤君は、会話をしながら取り出していた財布から樋口一葉を一枚取り出し、それを渡してきた。
請求金額より多くはあったが、実の所、俺も実際の金額より控え目に彼に伝えたため、俺はありがたくそれを受け取った。
 とはいえ、少し意外だった。口では約束したものの。本当に佐藤君がお金を払ってくれるとは、正直、思っていなかった。

 普段は粗暴な青年を装っている佐藤君であったが、やはり、性根は真面目な好青年なんだな。と、俺は面白くなって、佐藤君に悟られないよう、小さな笑みを浮かべた。

「助かるよ。まあ、予想よりは、お金かからなかったんだけどね」

「山田は、なんか買わなかったのかよ?」

「いや。山田さんも自分のお金は持ってきていたから。それでぬいぐるみとかは幾つか買ってたよ」

「・・・まあ、何にせよ。山田も楽しめたみたいで良かったな」

「・・・そうだね」

 そう会話を終えて、佐藤君が休憩室の扉を開き、俺もその後に続いた。

 そこには。

「それでですね!? 相馬さんが、昨日一日だけ山田のお兄ちゃんになってくれたんですよ!!」

「や、山田さん。その話はもう六回くらい聞いて・・・あ」

 休憩室のど真ん中で、大声で昨日の出来事を話す山田さん。
 そして、その話を聞かされて・・・対応に困ったからか、話の内容がよほど恥ずかしい物だったのか。顔を赤らめて興奮気味の山田さんを制止しようとする伊波さんと種島さん。

 ・・・総じて。非常に俺にとって望ましくない光景が、広がっていた。

「あ!お兄ちゃ・・・じゃなかった。相馬さん!おはようございます!!」

 満面の笑みでそう挨拶をしてくれる山田さんに、俺は、手を振った。恐ろしいほど力の込もっていない動作で。そして、恐ろしい程に青ざめた顔で。

 佐藤君の視線が真横から叩きつけられているのを感じて、恐くて佐藤君の方向を振り向けない。



 ・・・山田さん。うん。その笑顔は、大好きだよ?


 でも。山田さんに、聞きたいことがある。


 ・・・どこまで、話したのかな?
















 あとがき

 理奈さん。いかがだったでしょうか。こんな感じでしか終わらせることができませんでした・・・。

 リクエストでは、甘甘なものを。とのことだったのですが、相馬さんが抱える過去などを考えると、どうしても、二人が付き合っている設定だとか。そういう物を考えて作品を書けませんでした。
 なので、あくまで同僚として、なるべく原作に近い関係で最後まで書ききったつもりです。

 書き終えるのがやたらと遅くなったのも、その辺りに理由があります。どうしても、相馬さんが山田さんに自然にキスをする描写が思い浮かばず、今回も、兄からアイディアを提供していただき(そのアイディアも、大元を正せば『コードギアス』の1シーンから)、なんとか書き終えることができた。という次第です。

 自分でシチュエーションまで指定するように、とリクエストを募集した結果が、このような体たらくで申し訳ないと思います。ですが、相馬と山田の原作での雰囲気を出来る限り尊重し、書き上げたつもりです。リクエストとは少し違いますが、どうかお許しください。


 小説に関してのあとがきは・・・。遊園地で小鳥遊が現れたり、山田との遊園地行きが決まるまでの展開が違ったり、幾つか構成を考えたのですが。とりあえず、最もスムーズに話が進行するよう、今回の構成で書かせていただきました。
 俺自身、行ったことが無いわけではないですが、遊園地の思い出はそこまで濃密な物ではないので、遊園地の想像は読んでいただいた人達に任せたいと思います。ディズ◯ーランド程賑やかな場所では無いよ。的な感覚で書きました。

 かなり難産ではありましたが、しっかりと相馬さんと山田に向きあって書けたので、とてもいい経験になりました。

 理奈さん。リクエストありがとうございました。そして、書き上がるのが遅くなってしまって、本当に申し訳ありませんでした。

 これで、今回のリクエスト企画のリクエスト小説は全て書き終わったことになります。現在、カウンターが37000程なので、40000Hitの際にはまたリクエスト企画を実施したいと考えています。
 今回、リクエストを4つ募集して、ここまで書き終えるのが遅くなってしまったので、次の企画では2つ程の募集になると思われます。それでも、企画実施の際は応援していただけるとありがたいです。

 雑記の更新すら怠り、サイト運営が怠けがちになってしまっていますが、これからもWORKING!!を愛しながら、ちまちまと小説を書けていければいいな。と思っています。

 こんな駄目な管理人ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。

 それでは最後に。

 今回の企画にあたり、たくさんのリクエストをいただき、俺自身、人のリクエストを書くことで成長できたこともあったと思います。
 リクエストを応募してくれた方々。そして、リクエストが当選してから、俺の遅筆に耐え、更新を待ってくれた方々。そして、応募したかしなかったかに関わらず、俺の小説を読んでくれた方々。全ての人に、感謝の言葉を贈りたいと思います。

 本当に、ありがとうございました。

 これからも、銀の働き部屋を、よろしくお願いします。

 では!!


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コメント

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2011-06-28 Tue 22:08 | | [ 編集 ]
書いていただきありがとうがざいました!
いえいえ、リクエスト通りでしたよ^^
すごくよかったです!
コメントを返すのが遅くなってごめんなさい。
本当にありがとうございました!!
2011-06-30 Thu 16:46 | URL | 理奈 [ 編集 ]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2011-09-06 Tue 20:48 | | [ 編集 ]

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