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銀の働き部屋

管理人銀河の、日記兼テキストサイトです。取り扱うジャンルは主にヤングガンガン連載のWORKING!!になると思います。最近は東方の霖之助小説を書くのにも夢中。どうかよろしくお願いします。リンクはフリーです。感想は常に受付中です!もらえたら泣いて喜びます

鳥と昼 小鳥遊×伊波

 ストック小説から一つ。なんと俺のWORKING!!小説第一号です。確か。確証は無いです(待
 実は、うろんなページの1000万ヒット記念プレゼント企画にこの小説を付属させて送った所サイン色紙をゲットできたなど色々と記念が多い作品です。サイン色紙は額縁(1000円)を買って部屋に飾ってます。

 というわけで、小鳥遊×伊波で『鳥と昼』です。甘さ成分やや多めです。
 ビックリな事に、WORKING!!2巻を読む前(俺はサイト→コミック→ヤンガン購入の順番でハマりました)に書いた物なので、設定が色々と微妙です。真に申し訳ありません。
 矛盾点直す暇も無かったので、見つけてもスルーしてくださるとありがたいです。













「・・・寝ているか」

 人の少ない電車の中で、俺・・・小鳥遊宗太は呟いた。
電車の中にいる少ない人も、ほとんど寝ている。
夕方時の電車の中はとても静かで、窓からはオレンジの日差しが溢れてくる。
夕日に暮れる町並みを一瞥した後、隣で寝ている女性に目をやる。

 彼女の名は、伊波まひる。
俺と同じファミレスで働いている、俺より一つ年上の高校生。

 今日、俺は買い物に来ていた。
休日でバイトの無い時間帯くらいゆっくりしようと、珍しく街で友人と買い物をした。買い物はなずなが気を遣ってくれたのでありがたく任せることにした。
買い物をした街でその友人とは別れ、自分の家の地域へと帰るための駅へ向かう途中・・・彼女に偶然会った。
 俺と同じく買い物をしていたようで、片手に服屋の物と思われる袋を持って。

 彼女は、男が嫌いだ。
でも、最近よく話す俺には何とか心を開いてくれるようになり、話すぐらいでは何事も起こらなくなった。
それどころか、最近は話す時、たまに彼女の笑顔まで見れた。

「・・・綺麗な寝顔だな」

 そんなことを考えると恥ずかしくなり、慌てて正面に視点を移す。
窓から見える風景が、速く通り過ぎていく。
ずっとその光景を見ているのもつらいと判断して、もう一回彼女を見る。

 電車の窓から降り注ぐオレンジの光が、同じ色の彼女の髪を美しく照らしていた。
その揺れる髪の間から見える、閉じられた目をまともに見てしまい、思わず顔を逸らす。

 しかし、よく考えたら寝ているじゃないか。と思いまた見る。
閉じられた目と口元を見て、やはり綺麗だと思う。

 いつもワグナリアで見ている顔。でも、こういう状況で見るとやはり印象が違って見える。
自分が見惚れてしまっていると気づき、思わず電車内の様子を見回した。
人はそこそこにいたが、寝ていたり漫画を見ているなどで、こちらに視線をよこしている人はいなかった。

 すこしほっとして、もう一度彼女を見る。

 ドキッと胸が鳴った。

 少しいやらしい言い方なのだが・・・

(伊波さんの寝顔、ずっと見られる?)

 そう思い、再び胸が鳴った。
しかし、それも勿体無いと何故か判断し、その綺麗な寝顔を見続けることにした。

「ん・・・」

 彼女が突然寝言を言いかけたので、心臓が嫌に跳ね上がる。
しかし、もう一度その顔を見ると、今度は胸がしめつけられるような気がした。

 苦しそう。男に何かされる夢でも見てしまっているのだろうか。
ヘアピンで留めているために広く見える額に玉状の汗が浮かんでいる。

 心配だ。

 助けたい。

 そう本気で思っている自分に少し疑問を持ちながらも考えると、目線の端に彼女の手が映った。

 考え・・・そして、思いついた。
しかしすぐに顔を振り、その思いついたことを自分自身で否定した。

 しかし、その寝顔を見ると、自分の小さな、下らない理性が壊れた。


 無意識・・・ほとんど無意識に、手を握ってしまった。

 自分でやっておいて恥ずかしい。顔が熱い。

 でもそんな気持ちを紛らわしてくれるように、彼女の手は細く、温かかった。




 あなたは、どんな夢を見ていますか?

 どんな恐い思いをあなたはしているんですか?

 俺は甲斐性無いし、カッコよくもありません

 でも、この手を握るだけであなたが落ち着くなら・・・いや、男嫌いなのにそんなわけないかな?

 少しでも「人」の温かさを・・・今俺が思っていることを夢の中で思ってくれるなら

 俺はいつでも手を貸します。あなたのために

 そしてお願いが一つ


 夢の中で・・・俺を呼んでください

 俺は、夢であなたに会いに行きます



 俺の名は、小鳥遊宗太
 あなたの名は、伊波まひる

 俺の、夜は見えない目を


 あなたに照らしてもらいたい


 そして、貴方を見続けたい









「・・・ん・・・」

 オレンジの夕日の光が差しこむ電車の中で、私は目を覚ました。
その光が、起きたばかりの目に突き刺さって、思わず目を閉じる。

 隣に座っている小鳥遊君を見た。
眠っていた。すーすーと静かな寝息を立てている。

 電車の中は、ほとんど人がいない。そして静かだった。

 少し体勢を変えようと手を動かした。

 しかし、何か違和感を覚え、自分の手元を見る。

「・・・・・・・」

 手だ。誰の手だろう?
その手の元を見つけようと、手を伝って視線を昇らせる・・・

「・・・は・・・!!」

 声が出なかった。
よりによって、その自分の手を触っている・・・いや、むしろ握っているのは小鳥遊君だ。

 本当にビックリして、急いでその手をどけようとする。

 しかしその時・・・先ほどまで見ていた夢を思い出した。

(・・・そうだ・・・私、恐かったんだ)

 でも、夢の中で・・・誰かが私の手をとってくれた。

 そして、聞こえたんだ。

『呼んでください』

 誰だか分からなかった・・・けれど・・・

『あなたに会いに行きます』

 その言葉で、私は安心したんだ。
恐さから、抜け出せたんだ。

「・・・小鳥遊君・・・?」

 小さい、とても細い声で呟く。しかし、寝ているため返事は無い。

 彼に握られている手を見て、少し恐怖感が出た。
でも・・・いつものような、拒否感は出てこない。

 心臓は高鳴っている。自分でうるさいと思うくらい。

 でも、この高鳴りは、恐怖心ではないと思うことが出来た。

「うそ・・・」

 熱い頬を自分で触る。
自分の男嫌いという病気に関しての冷静さに驚きを隠せない。
真っ赤な顔で、小鳥遊君の顔を見る。

 そして・・・何となく、空いているほうの手で、小鳥遊君の眼鏡を外してみた。

「・・・」

 そして、見惚れた。

 気づいたら、握られた手を、更に強く自分で握っていた。

「あったかい・・・」

 その、自分より太い指に、自分の指を絡める。

 安心する・・・心が安らぐ・・・。






 私は男が嫌いです

 なので・・・小鳥遊君も嫌いのはずです

 でも、握られた手に安心感を抱いているのは、間違いなく、私自身です

 そしてこの安心感をくれたのはあなたです

 手を握っていたのが偶然だったとしても

 私はこれからも想います

 私より、小さい物の方が好きでも

 私より他の人の方が好きだとしても


 私はあなたの名を呼び続けます


 私の名は伊波まひる

 あなたの名は小鳥遊宗太

 彼の、夜は見えないその目を



 私が照らします


 だから・・・私を見続けてください


 私もずっと見ていますから












 あとがき

 落ち着いて考えたら、書いてた時は伊波が小鳥遊に惚れることなんか知りませんでしたから今回の件で惚れたみたいに書いてましたーーー!!
 流石にそれはヤバイ、と思いパッと一部を直しました。不自然。後で直そう。

 とりあえず、初めて書いた物にしてはやたら甘く当時は恥ずかしかったです。
 しかし、人に見せてみると意外に評判がよく、WORKING!!小説を書くことにはまる原因になりました。
 前述でも言いましたが、やはり記念が多い作品です。個人的に気に入っている作品でもあります。

 しかし、この小説を送ったからサイン色紙がもらえたなどとは考えません。そうだ。当たったのは、がはこさんがファイル付属メールをパーッと確認してランダムに選んだメールが俺のだっただけだ。と願っています(ぇ
 ちなみに当選のメールが来た時に騒いで、母親にマジ顔で怒られテンションが下がった記憶があります。いいじゃねえか。好きな漫画家のサインだよ?興奮しない!?
 あと、勇人さんにファンレターを送った事がありまして、その返信に頂いた年賀状も持ってたりします。

 後半あとがきじゃねえ!!(ぁ

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