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銀の働き部屋

管理人銀河の、日記兼テキストサイトです。取り扱うジャンルは主にヤングガンガン連載のWORKING!!になると思います。最近は東方の霖之助小説を書くのにも夢中。どうかよろしくお願いします。リンクはフリーです。感想は常に受付中です!もらえたら泣いて喜びます

性転換ハルヒで『射手座の日』part2




 性転換ハルヒで射手座の日の続きを、すげえ短いですが書いたので載せたいと思います。今月中には最終章を載せたいですが、俺の言うことなのでどうなるかは分かりません(ぇぇ

 では、続きからでどうぞー。










 夕日の差しこむ、学校からの帰り道。
 私は、いつも自転車で通るその道を、SOS団メンバーと一緒に帰っていた。
 もちろん、普段はこのメンバーで一緒に帰ったりなんかは絶対しない。SOS団部室で話をするだけで疲れるのに、何故わざわざ帰りまでその疲れる会話をする必要があるのだ。
 並びはさいころの5の目のようになっていて、先頭にハルキと未来さんが並んで歩き、何やら対コンピ研対策をハルキが未来さんに教え込んでいる様子だ。
 そしてその次に長門がコンピ研から渡されたゲームのパッケージを凝視しながらもくもくと歩いている。
 更にその次に、私と古泉が並んで歩いているという形だ。

「今度の勝負だけど・・・とりあえず、インチキをするのはやめておかない?」

「インチキとは?」

 古泉がまるでわけがわからないという様子で聞き返してくる。何を今更言っているんだこの女は。

「今回ばかりは宇宙的、あるいは未来的または超能力的な技は封印。真っ当に戦って真っ当な結末を迎えましょう。それが一番じゃない?」

「私達が負けてしまってもいい・・・と?」

 古泉がいつもの笑顔は忘れずに、少し緊迫感のある声で尋ねてくる。
 だが、常にわけの分からん騒動に巻き込まれ続けてきた私がそれほどのことで身じろぎするわけもない。そのまま続けて話をする。

「そう。負けても失うのは盗品のパソコンだけ。私達は何も困らない」

 そのようなことを愚痴のように言うと、古泉は小さく笑った。

「パソコンのことではありません。涼宮さんは、何かに負けることが好きじゃないのです。負けそうと判断すると、閉鎖空間を発生させて、例のあれを大暴れさせてしまう。それでも・・・いいと言うのですか?」

 先ほどよりも幾分か声の緊迫度が増した気がする。何。あなたの頭の中には緊迫度メーターみたいなのを自由に設定できる機能でもついているの? そして相変わらずなんでこんなに話しが回りくどいの?

「構わないわよ。いくらあの馬鹿でも、そろそろ学んでいいはずよ」

 そう呆れ気味に答えると、古泉ははっきりと目に見て分かるように笑い始めた。

「・・・? 何? 気持ち悪い」

 私が訝しげな目で見ていると、古泉は「いえ」と小さく言ってから話し始めた。

「いえ、ただ、羨ましくなったもので。あなたと涼宮さんの間にある、見えざる信頼関係について」

 気色悪い笑いをしたかとおもったら言うことまで気色が悪い。
 私は小さく鳥肌が立ったが、落ち着いた様子を崩さずに、

「何のことかさっぱりね」

 と呆れながら答えた。

「例えば、一週間後のゲームに負けたとします。しかし、そこで涼宮さんが閉鎖空間を発生させることはないだろうと、あなたは思っている。そのように信頼しているからです。また、涼宮さんはあなたがゲームの勝利に貢献してくれるだろうと信じている。これも立派な信頼だと思いませんか?」

 そう尋ねられて、私は少し考えてしまった。
 そうなのかな・・・? そんな事を思ったつもりは全く無かったけれど、今日の古泉の話はやけに分かりやすい気がしてならない。

「また、涼宮さんが団員の身柄をかけたのは、ゲームに負けるわけがないと確信していたからです。決して言葉にしたりはしませんが・・・」

 古泉が言いながらハルキを見る。それにつられて、私もハルキを見た。
 ハルキの未来さんに対してのゲーム必勝法の熱弁はますます盛り上がっているようであり、その根拠は未来さんの全く理解できないと言いたげな困り果てた表情を見れば明らかである。

「あなたがた二人は、理想的と言ってもいいほどの信頼関係で結びついているんです」

 そう言って、古泉は話を締めくくらせた。
 私は反論する暇もなく、ただ、「ふうん・・・」と適当な声を漏らしただけだった。
 なんとなく長門の様子を見る。長門は全く辺りに興味を配らず、コンピ研制作のゲームのパッケージに視線を釘付けにさせていた。
 良かったですねコンピ研の方々。パッケージは大好評のようですよ。



 その次の日の放課後。
 私達SOS団の面々は、いつものように部室へと集合していた。
 いつもと違うことと言えば、私達が普段座って、未来さんが注いでくれたお茶や古泉と遊ぶためのテーブルゲームなどが置かれているテーブルには、とりあえずコンピ研にゲームの練習用に貸してもらった、小型のノートパソコンが置かれていることだ。
 そして、そのパソコンの画面には、宇宙をバックにして緑色のきらびやかな文字で、『THE DAY OF SAGITTARIUS Ⅲ』と書かれている。BGMもしっかり流れていて、改めてコンピ研の仕事に少し感心してしまった。

「ザ・デイオブサジタリウスⅢですか」

 古泉も同じようにその出来に感心したのか、ゲームの名前をぽつりと呟いた。

「Ⅲってことは、ⅠやⅡもあったのかしら?」

 普通に誰もが思うであろう疑問を私が述べると、ハルキは鼻で笑って、

「何かいい感じに決めようとして、かえって意味不明になっている名前だな!」

 うん。私もそんな気がする。でも、それを言ってしまったらSOS団の名前はどうなるんだ? と思ったが口にはしない。ここでハルキが面倒くさい演説を始めたら非常に時間が無駄になる。というかもはや腹が立つ。

「ゲーム自体は・・・ごくシンプルね」

 私はそう言って、もう一度このゲームの大体のルールを確認した。

 まず、このゲームに参加するのは基本的に五人。その五人それぞれに、一万五千隻の宇宙艦隊が与えられる。その艦隊の能力は、各々のプレイヤーが、元から用意されているポイントを、攻撃・防御・素早さの三つのパラメーターに振り分けて調整することができるらしい。私はとりあえず、よく分からないこともあって、攻撃力と防御力が少し高めで、素早さが少し低いという、個性の欠片も感じられない凡庸な能力振り替えを行ってみた。
 他のメンバーの能力はというと、古泉は防御力と攻撃力がかなり高い鉄壁タイプ。長門は防御と攻撃を捨てた素早さタイプ。未来さんは攻撃も素早さも捨てて防御にほぼ全ての能力をつぎ込んだ鈍亀タイプ。ハルキはその性格のままの、防御力を捨てた超攻撃力と標準より高めの素早さを備えた超攻撃タイプ。うーむ。ある意味、私含め、なんと個性が表れているのだろう。
 そして、その戦艦をそれぞれのパソコンから操る。敵が全滅する、または敵の大将が撃破されれば勝ち。こちらが全滅、もしくは大将であるハルキの戦艦が落とされたら全滅という単純明快な勝敗条件。

「この、画面の明るい所は何だ?」

 ハルキがパソコンに顔を近づけながら尋ねる。

「これは索敵範囲ですよ。この範囲の中でしか、敵の数や様子が確認できないみたいですので、索敵艇を母艦から出して、索敵範囲を広げて先頭を有利に進める必要があるみたいですね。速やかな敵の発見とそれの対処が、この勝負の明暗を分けそうです」

 と、古泉がやけに楽しそうに解説した。テーブルゲームが好きな古泉は、このようなゲームにも多少の興味も持っていたのかもしれない。

「えっと・・・じゃあ、最初は相手の様子が確認できないってことですか? ・・・えっと、僕こういうの苦手で、よく分からないんですけど・・・」

 と不安げに未来さんが言った。

「大丈夫ですよ。ゲームなんですから、適当に遊んでいればいいんですよ」

 私が笑顔でそう返すと、ハルキが机を突然叩き、そして立ち上がったかと思えば腕を上に突き上げた。

「適当なんか駄目だ!!」

 大声を出すな。未来さんが怯える。

「完膚なきまでに敵を叩きのめすんだ!! これは戦争だ!!」

 こいつのここまで一つのことに妄想的に入り込める能力は、平凡すぎる私にとっては少々羨ましいかもしれない、と私らしくも無い消極的な考えすら生まれてきた。

「さあ、総員、戦闘配置!!!」

 それにしてもこのハルキ、ノリノリである。

 さて、そんな馬鹿はどうでもいいとして・・・。
 長門は、以前のコンピ研部長カマドウマ化事件などの時にも、情報に関してはかなり詳しいような素振りを見せていた。少なくとも、俺には到底理解することすら不可能のような難解な言葉を原稿用紙数十枚分羅列させることぐらいはできるに違いない。
 つまり、コンピューターの扱いにとても秀でているということだ。

 長門なら健闘できるな、と安心感を持って長門を見る。

 拍子抜けした。
 長門はマウスというものを見るのが初めてのようであり、マウスを空中でくるくると円を書くように動かしているだけだ。
 
 前言撤回。
 駄目だこりゃ。






 続く。











 あとがき

 短くてすいません。パソコンに触れられる時間が少なくて書く機会が少なかったといえばいい訳になってしまいますが、一応言っておきたいと思います。
 文章を見てると分かると思いますが、俺の中のイメージだと、キョン子は話す分には普通の女の子とあまり変わらない話し方ですけど、心の中では原作のキョンに近いような、少し腹黒いというか面倒臭がりなことを思っているというイメージがあります。とか言ってますが、やはり性転換しているとはいえ、モノローグの時まで女口調で話すキョンなんて書きたくないのが本音です(待
 でも、なんとなくイメージが同じという方がいましたら、今度いっぱいやりましょうぜ(ぇ
 あと、なんかキョン子がハルキに対してやたら辛辣な気もします。うん、まあいいんじゃないでしょうか(待

 では、また続きはしばらくしてから載せたいと思います。

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