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銀の働き部屋

管理人銀河の、日記兼テキストサイトです。取り扱うジャンルは主にヤングガンガン連載のWORKING!!になると思います。最近は東方の霖之助小説を書くのにも夢中。どうかよろしくお願いします。リンクはフリーです。感想は常に受付中です!もらえたら泣いて喜びます

『ごめんなさい』 小鳥遊×伊波

 小鳥遊×伊波で小説を書きましたので載せたいと思います。
 なんだか久しぶりに書いたので上手くかけなかったです。文章力が普段以上に駄目な気がします・・・。展開が急かもしれません。
 でも、この組み合わせへの愛は大きいので一生懸命書きました!見ていただけると光栄です。
 ドラマCDVol.2のネタバレが含まれていますので、注意してください。

 では、小鳥遊×伊波で、『ごめんなさい』(『』含めタイトル。どうでもいい)。甘さ少し多め。

 続きからでどうぞ。








「うう・・・ごめんね、小鳥遊君・・・」

「だ、大丈夫ですよ。いつものことですし・・・」

 とある日のワグナリアの休憩室で、伊波まひるはひたすらに謝罪を続けていた。その目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
 謝罪をされている小鳥遊宗太は、痛々しいほど真赤に腫れあがった頬を抑えながら伊波をなだめていた。

 事の起こりはほんの10分前。
 街中で出会ったインチキ占い師に、「想い人からのいつもと違うアプローチがあれば進展する」と言われ、それをすっかり信じ込んだ伊波。
 小鳥遊が誤って伊波の頭を棒で叩いてしまった事を、アプローチと勘違いしてしまった伊波は、もっと叩いてくれと落ち着いて考えれば危なすぎる発言を繰り返し、最終的には今までの中でも最高レベルの鉄拳を小鳥遊に繰り出してしまったという、かいつまんで言うとそういうわけだ。

 普段ならば殴られてもしばらく悶えれば収まる程度なのだが、溜まりに溜まった力を乗せた鉄拳のダメージがその程度で完治するわけもなく、小鳥遊はとりあえず休憩室で顔を押さえているというわけである。

「しっかし、いきなりなんだったんですか・・・?」

 小鳥遊がそう尋ねると、伊波はうっと言葉を詰まらせる。
 占い師とのいざこざは、伊波は当然ながら小鳥遊には話していない。種島には言ったのだが、その時小鳥遊は見事なまでに失神中であり、聞く余裕など全く無かったのだ。
 伊波は言葉を探して、あー、うーと呻いていたが、拳をぐっと握り締め、

「あ、あのね! 同僚の人から何かされて、それに付き合ってあげれば運気アップ! って朝の占いで・・・」

 後半はかなり声がこもってしまったが、とりあえずそんないい訳をする。すると小鳥遊は、溜息を一つついてから、

「そんな馬鹿な事鵜呑みにしたんですか?」

 実際はもっと馬鹿な事だったので、伊波は顔を真赤にして俯いた。
 小鳥遊は、伊波が本気で反省しているようなので、念を押すように叱咤を続ける。

「17歳なんですから、もう少し行動に責任を持ってくださいよ」

「はい・・・すいません」

「確かに俺は男嫌いを直すのには協力しますよ? でも、理不尽に殴られるだけなのはごめんです」

「・・・ごめんなさい」

「今回なんか、俺だったからまだよかったですけど、相馬さんとかだったら病院に行くようかもしれないんですよ? いや、今回に限りません。チンピラ10人を一瞬で屠るような拳をむやみやたらに振り回さない!」

「・・・はい」

「あんまりにも改善点が見られないなら、俺だっていつ見放すか分かりませんよ?」

 わざとらしく大きく溜息をつきながら、小鳥遊は、呆れたように言い放った。

「・・・は、はいっ・・・!」

「他にも・・・・・・はい?」

 伊波の返事が突然嗚咽混じりになったのに驚き、小鳥遊は顔を上げた。
 そこには、大粒の涙を流しながら泣きじゃくっている伊波の姿があった。拳は震え、肩が大きく上下している。零れた涙が、ワグナリアの白い制服に灰色の染みを作る。

「い、伊波さんっ!?」

 驚きのあまり声を裏返らせ、小鳥遊は椅子から慌てて立ち上がった。

「ど、どうしたんですか!?」

 何故泣き始めたかぐらい、落ち着いて考えればいくら小鳥遊でも気付くものだが、小鳥遊はまともに物事を考えられない状況に陥ってしまっていた。
 伊波は小鳥遊の顔を見ようとはせずに泣き続けている。

「ほっ、本当に・・・ご、ごめんね?」

 伊波は涙を手で拭いながら謝り続ける。拭いきれなかった涙が、伊波の手を伝い床に落ちていく。
 小鳥遊は余計に慌て、必死に伊波をなだめる。何故泣き始めたかにもようやく気付いた。

「も、もう謝んなくていいですよ!? 俺が言い過ぎました! ちょっと念を押そうと思っただけなんです! 気にしないでください!」

 傍から見たら笑ってしまうほど声が震えている小鳥遊。
 しかし、伊波は首を小刻みに横に振って、同じく震えた声で謝り続ける。

「私・・・馬鹿だよね。勘違いばっかりで、みんなに迷惑かけて・・・小鳥遊君にも怪我させて・・・!」

「怪我なんて! とんでもない! 梢姉さんにもっと酷いこといくらでもされてますって!」

「そういう問題じゃないの!」

 真剣な声に、小鳥遊は言葉を失った。
 伊波が顔を上げる。その顔は涙でぐしょぐしょで、小鳥遊は胸が締め付けられるような息苦しい感覚に顔を歪めた。

「私は小鳥遊君に何もできない・・・! 小鳥遊君はいつだって私に優しいのに、私はその優しさに答えられない!」

「俺は、優しくなんか・・・」

「だって、小鳥遊君は私とこうやって話してくれるじゃない!」

 再び言葉を失う。伊波の目は、涙で潤んでいたが・・・その中に、寂しさを小鳥遊は感じ取った。
 伊波は顔をまた伏せて続ける。

「一度私に殴られれば、誰も私とまともに接しようとはしない。でも、小鳥遊君は違う。変わらない態度で、話してくれる。真剣に怒ってくれる!」

 小鳥遊は何も言わない。真剣な趣で、伊波の言葉を一つ一つしっかり聞き込んでいる。

「それなのに、手が出ちゃう自分が情けなくて、悔しくて・・・!」

 伊波はそこまで言ったが、再び大きく泣き出してしまい、何も話せなくなってしまった。
 小鳥遊は、伊波に申し訳がなくて思わず俯いてしまった。

(そうか・・・)

 心の中で、小鳥遊は自分に呆れてそう溜息をついた。
 伊波さんを傷つけてきたのは誰だったのだろう? そう考え始めたら、答えは簡単だった。

『やっぱり直接触るのは恐いし・・・』

 佐藤は、縄で縛られた伊波に触ってみてと種島に言われた際、さいばしで伊波を突きながらこう言った。

『なんだか、未確認生物みたいで・・・』

 伊波を恐れる相馬はこう伊波を言い表した。

『くっ・・・! またいつものお病気ですか・・・・!?』

 伊波に殴られた直後、小鳥遊はこう毒づいた。

 そうだ。
 小鳥遊はもう一度溜息をついてから、こう思った。

 伊波さんを傷つけてきたのは、俺達・・・男共じゃないか。
 

 伊波はまだ泣いている。
 小鳥遊は息を大きく吸い込み、拳を握り締め、

「すいませんでしたっ!!!」

 そうはっきりと言い放ち、頭を伊波に向けて深く下げた。
 伊波は突然の行動に驚いたらしく、一瞬沈黙する。
 しかし、すぐに首を振り、

「違うの、小鳥遊君は悪くない・・・! 悪いのは私・・・!」

 と自分を責めたが、小鳥遊もまた、首を横に振った。

「そうじゃないんです。俺、忘れていました。一番困っているのは、俺でも、同僚の男の人達でもありません。伊波さんです」

 え? と呟き、伊波は顔を上げ、真剣な眼差しの小鳥遊を見る。
 こんな時に不謹慎だとは思ったが、見惚れてしまう。吸い込まれるような、真っ直ぐな瞳。

「誰かを殴ったら、伊波さんは自分を責めるでしょ? 俺が注意しても、自分を責める。もちろん、反省なんかするなとは言いません。でも、伊波さんがやっぱり一番辛いんです。毎日怯えながら暮らさなきゃいけない、伊波さん自身がです」

 先ほどまでの動揺などまるで感じられない、堂々とした喋りに、伊波は何も言えずにただ聞くことしかできない。
 驚くほど、耳に声が響いた。声量の問題ではない。気持ちが伝わってくる。

「なのに俺は、伊波さんの辛さなんか考えないで、自分が怪我をしたくないという憶病精神で伊波さんを馬鹿にしたんです。だから謝ったんです。・・・それに、伊波さんは、俺に何もできていないと言いましたけど、そんなことありませんよ? 俺は、伊波さんがいるこのファミレスで働いている事を悔いてなんかいません。伊波さんもいて、ワグナリアなんです」

 小鳥遊はそこで、初めて表情を和らげ、微笑みを浮かべ、

「だから、そんな悲しいこと言わないでください」

 そう、穏やかな声で言った。

 伊波は小鳥遊の顔を見つめたまま、しばらく何も言わなかったが・・・関を切ったように涙を流し、また泣き始めた。

 小鳥遊は、予想外、といった表情で再び慌て始めた。

「ええええ? 何でまた泣くんですか? 落ち着いてくださいよ!」

 伊波はまた首を横に振る。

「違うの・・・! 嬉しくて、それで・・・!」

 そこで区切り、声をあげながらまた再び泣き出す。
 小鳥遊は何か言おうとしたが、少し笑いながら息を吐いた。

「これから、頑張りましょうね?」

 優しくそう言うと、伊波は・・・今日初めて、首を縦に大きく振り、頷いた。
 すると、伊波は小鳥遊のすぐ傍まで歩み寄り、小鳥遊の広い胸に突然寄りかかった。

「ふうああっ!?」

 文字で表し辛い声をあげ、小鳥遊は固まってしまった。

「だ、大丈夫・・・今は、大丈夫だから。こ、こうさせて・・・?」

 その言葉を聞いて、小鳥遊は頬を赤く染めながらしばらく身じろぎしていたが、手を体の横にピシっと伸ばし、そのまま硬直した。
 また、自らよりそった伊波の顔もまた真赤に染まっていたのだが、小鳥遊の視点からはその様子は伺えなかった。


 その後しばらくの間、伊波は泣き止まなかった。涙で、小鳥遊の制服に多くの染みを作る。
 だが、小鳥遊はそんな伊波をゆっくりとなだめながら、ずっと傍に居てあげた。腕は横に揃えたまま。

「小鳥遊君・・・」

 伊波を口が開く。しかし小鳥遊も、また何か自分を責めるような事を言い出さないようにとりあえず口を開いた。

「え、あー・・・その、伊波さん?」

 二人は意識をしたわけではなかったのだが、声を揃えてこう言った。

『その・・・改めてごめんなさい』

 すると、二人はお互い目をぱちくりと瞬きさせてから、笑い合った。伊波は涙を流しながら、小鳥遊は心底安心したように優しい微笑みを浮かべながら。




 この数日後、小鳥遊がこの時の写真を相馬に撮られ、新しい「説得」の材料とされたのは、言うまでもない。
 







 後書き

 うーん、何回見直しても違和感が残ります・・・何でだろう?具体的な理由も思いつかないです。
 とりあえず、俺は女性キャラが泣くのを書くのが好きなようですね。うん。ネットWORKING!!で鎌倉さんが泣いた時とか凄い危なかった(何が
 小鳥遊は優しく笑ったらどんな女でも落ちそうな気がします(ぇ
 しかし、ドラマCDはもっと小鳥遊と伊波を絡ませて欲しい。恋愛重視の別バージョンとか出たら100%買うね。
 ではまた。今度は久しぶりに佐藤×八千代書きたいです。
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2008-05-12 Mon 07:36 | | [ 編集 ]

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